シロを散歩に。本当、大好きで…

シロも大分しっかりしてきたかなって。しばらくして。外の散歩に連れて行こうかって。子犬用の細いリードと可愛いい首輪を買った。自分が散歩係。でも子供達もついてくる。なにしろ犬を散歩させるのは、子供達は初めてだし。友達にも誇らしい。友達までついてきて。わいわいがやがや。ほんの家の近くを短時間回るだけなんだけど。シロはもう大喜び。止めるのも聞かず、夢中で走る。草むらに顔を突っ込む。クンクン、他の犬の臭いをかいだり。片足上げて、マーキング。なんか一人前に。生意気！と、人相の悪い野良猫がいたりして。犬？たかが子供だろう。逃げないし、逆に威嚇してくる。シロ、後退り。カラダをひとの股の間に潜り込ませて。震えてるよ。おまえ、犬なんだし。猫になめらてていいのか、って感じ。本当、シロは臆病な犬で。カラダは大きかったのに。死ぬまでなおらなかった。もらい手が決まらず、最後まで母犬のもとに残されていた訳で。雑種だけど、生まれてから人手も目一杯かけられっ放しで。特にウチにもらわれてからはね。要はおぼっちゃま育ち。で、弱きにめっちゃ強く、強きにめっちゃ弱い。最悪な性格！その悪い予感はその頃から…