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結果的には 大敗でした

2008年06月04日 08:22

シモよスマン!阪神金本、3倍返し
2008年6月4日(水) 8時2分 サンケイスポーツ

 (交流戦楽天11-4阪神、1回戦、楽天1勝、3日、Kスタ宮城)シモよ、スマン…。固いキズナで結ばれた同じ40歳の盟友をバックアップするはずが、判断ミスで足を引っ張ってしまった。償い代わりの2安打1打点にも、阪神金本の心は晴れなかった。

 イヤな予感が的中した。二回二死一、二塁だ。リックが放った左中間への打球に対し、捕球態勢に入った金本と右手を出して声を出した赤星が接近。アニキが一度差しだしたグラブを引くと、白球は2人の間で大きく弾んだ。まさかのお見合いで二者の生還を許し(記録は二塁打)、一回から3失点と不安定なベテラン左腕をさらに追いこんでしまった。

 「連係ミスやな。金本が先に声を出してたんやけど、赤星が来て(捕ると)思いこんだんやろな。どっちも声は出してるんやけどな」

 無言で引き揚げた両者に代わり、山脇守備走塁コーチが説明した。5月18日のヤクルト戦(甲子園)でも同じような状況で両者が衝突(記録は左飛)。レッドの首痛が再発する“事故”があった。「う-ん、どうかな」。山脇コーチはその影響について首をかしげ岡田監督は「あれはなあ…」と言葉が続かなかった。

 それでも、主砲はただでは転ばない。直後の三回二死二塁で、田中フォークを捕らえて中前適時打。ミスはバットで取り返さんとばかりに、五回にも149キロを中前へはじき返した。「相手が誰であれ、その投手の一番いい球を打ちたい」と前日に宣言した通りのマー君撃ち。七回二死二塁の場面では、対戦前に降板させて“威厳”を示した。

 一方、3回6安打6失点の大乱調で、10戦目で初黒星を喫した下柳は「仙台のファン、チームに申し訳ない」と敗戦の責任を背負い込んだ。そんな姿がまた鉄人の心を振るわせた。

 「…」

 言葉にならない悔しさは、白木のバットに託すのみ。仙台東北福祉大時に4年間過ごした第2の故郷。今宵の一戦で、2倍、いや、3倍返しアニキのすごみを見せつける。

[6月4日 8時2分 更新 ]

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