がんばれよ

鳥谷！

盗塁＆本塁打少ないぞ！鳥谷がパドレス・井口に叱られた
サンケイスポーツ - 2008/1/13 8:01

　新年早々から喝！！　阪神・鳥谷敬内野手（２６）が１２日、沖縄・名護市でパドレス・井口資仁内野手（３３）との自主トレを公開した。プロ５年目で飛躍できない後輩に“師匠”は「もっとやれる」−。ゲキを受けた若トラは「３割・２０発」を目指し、勝負のシーズンに挑む。

　もどかしい…。首脳陣もファンも誰もが鳥谷に抱く。未完の大器に合同自主トレ４年目を迎えた井口も例外ではない。強い叱咤の言葉が飛んだ。

　「体も去年より大きくなって、ウエートもパワーアップしている。彼の力なら、昨年の成績は不満でしょう。本塁打数は少ないし、盗塁数も少ない。彼はもっと出来る。左打者なら打率３割３分。自分のやれることを見つけてほしいし、若いうちに、色々と目標を持ってやって欲しい」

　昨年の今頃は『トリプル・スリー』を期待した。骨折もあり、打率．２７３、１０本塁打で７盗塁。それでも「将来メジャーで出来る資質があると思うし、それを目指してやってほしい。セを代表する遊撃手になれるし、日本を代表する遊撃手でもおかしくない」と言い切った。間近で見ているから、わかる。だからこそ、より高い目標を突きつける師の言葉に神妙に反応した。

　「自分も、もっとやりたいです」−。日本代表やメジャーについては「まずは自分の出来ることをするだけ」と話すにとどめたが、掲げた今季の目標に、殻を破りたい思いが込められていた。

　『３割・２０発』。打率３割は当然だが「自分はホームラン打者ではない」と否定してきた本塁打数を、初めて組み入れた。

　「（浜風のある）甲子園で左打者は、３割より２０発の方が難しいんで。その中で出来たら大きいかなと思う」

　はや５年目。何かを変えたい。周囲から求められるリーダーシップには「『この人の言うことなら』と思える結果を出さないと。（リーダーシップの）期待に応えたいというのもあるが、まず目の前の自分の目標を達成しないことには」と頑なに“オレ流”を貫く。その代わり結果でひと皮むけてみせる。

　「毎年目標を達成できずにシーズンが終わっている。達成したらどう変われるか、自分でも楽しみ」。３割２０発を達成した先に新しい自分がいる。そう感じる。真価の問われる年。打つ、走る、守る。言葉ではなく、プレーで脱皮を誓う２６歳は井口の言葉を胸に秘め、背中で勝負する。


[ 2008/1/13 8:01 更新