再会からの人生設計

続きです


将門が亡くなってたことに驚きを隠せないメロンちゃん


しばしの沈黙が流れ、気づけばあおるように酒を飲み


いつしか、話題は今の生活に



私も細かく触れてほしくない話なので、何も言わず何も聞かず


ただ


メロン「そうだよね。田舎だったらさ、”高校で知り合って、そのまま仲良くなる”なんて、普通にあるよね」


イチゴ「そうだよね」


メロン「でもまあ、幸せに暮らしてたんでしょ？」


イチゴ「それは自信をもって言える！幸せだったと思う！！」


メロン「じゃあ、よかった」





メロン「今さ、子どもたちの進学でけっこう悩んでてさ」



イチゴ「どこか行かせたい学校があるの？」


メロン「ううん、それは決まってない。でも、上の子は文章を書くのが得意で、出版関係の仕事に
興味を示してるの。絵本や小説、図鑑なんかも好きみたい」


イチゴ「いいね。だったら文学とか経済を学べるような道に進んだらいいんじゃない？」


メロン「ほんとそれ！でもさ、マン島だと選択肢がないからさ。だから、シックスフォーム前にせめてマドリードにひとりで行かせたいの。向こうなら両親の助けも借りられるかもしれないし」


イチゴ「ロンドンだっていいじゃない。ロンドンなら、私がお手伝いできるからさ」


メロン「ありがとう。そのときはお願いする。まずは本人がどうしたいかだよね」


イチゴ「そうそう。それが大事だね」


メロン「でさ、それを見据えてマドリードでこんな仕事を見つけてきたの。輸送の管理の仕事、これね」


イチゴ「どれどれ？」


見せてくれたスマホをのぞき込む私


仕事内容は


①マドリードとマン島間の、あらゆる商品の輸送の管理

②倉庫での検品や管理

③従事者（従業員）の勤務管理

④勤務時間9時～17時（状況によって多少前後あり）



的な内容



イチゴ「いいんじゃない、これ」


メロン「でしょ！これ、何よりも給料がいいの。でもさ、見てこれ」


そう言って見せてくれたのは、応募要件




あと少しだけで完結します