- 名前
- イチゴちゃん
- 性別
- ♀
- 年齢
- 44歳
- 住所
- 茨城
- 自己紹介
- 嫌がらせを受けていたのでコメント返しませんが それでもいいという方仲良くしてください...
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再会で盛り上がってます
2025年09月06日 09:06
旧友との再会の続きです
男性スタッフ「おいおい、俺にわからない言葉で盛り上がるのもいいけど、ちゃんと仕事をしてくれよ?」※ここからちょっと英語
イチゴ「ごめんね。私たち幼なじみなの。7歳で彼女が引っ越して、それ以来会ってなかったんだけど、今日ここで偶然再会できたの。お祝いにあなたにも1杯、ううん飲みたいだけごちそうする」
男性スタッフ「本当か?それなら話は別だ。メロン、ここで彼女と話していてかまわない。今日は俺が配膳をする。けど、ドリンクやフードは君の仕事だ。いいね?」
メロン「もちろん。ありがとう、久々に彼女に会えて嬉しいの」
男性スタッフ「わかったわかった。邪魔はしないから、仕事も頼むよ」
イチゴ「ごめんね、邪魔しちゃって」ここから再び日本語
メロン「いいの、すっごく嬉しかったんだもん。だって、何十年ぶりだよ?あのイチゴちゃんがマン島にいるなんてさ、すっごい奇跡!!」
イチゴ「私もまさか、こういうお酒の社交場で会うなんて思ってなかったよ」
メロン「この島って、仕事が限られてるの。飲食かレジャーか、あとは身売り。売春ってやつね。私はしてないよ?本当に」
イチゴ「メロンちゃんは売春なんかしないよ!しちゃだめ!!」
メロン「だからしないって。でもまぁ、需要があればしちゃうかも、とは何度か考えた」
イチゴ「どうして?このお仕事がいやなの?」
メロン「ううん、そうじゃないけどさ。やっぱり給料、高くないからね。たまのチップを入れても、2万ポンドをやっと超えるくらい(およそ400万円前後)」
イチゴ「それはちょっと、生活するにはキツそうだね。この島、ドリンクとかちょっと高いし」
メロン「物価、けっこう高いんだよね。でも、昼間はアスレチックでインストラクターしてるから。それを入れれば子どもたちとなんとか3人、食べていける」
イチゴ「そっか」
メロン「ねえ!イチゴちゃんの子どもってどんな子?うちのはこれ!長男と長女」
そう言って、スマホの写真を見せてくれるメロンちゃん
イチゴ「え~、けっこう大きいね。セカンダリー?(中学校を意味します)」
メロン「長男はセカンダリー。10月で15歳になるの。長女はまだプライマリー(小学校を意味します)今月12歳」
イチゴ「二人とも可愛いね~。うちも三女が15だよ。今はニューヨークに留学してるけど。あと、四女と五女がプライマリーで12歳に今年なる。同い年の子どもがいるね」
メロン「ちょっちょっと!五人も子どもいるの!?」
イチゴ「ううん、8人。一番上は今年30歳。この子もニューヨークに留学してる」
メロン「は、8人!!?」
メロン「だって30歳って、イチゴちゃん中学とかで産んだの!!?」
イチゴ「違う違う、ちょっと訳ありでね。私が親代わりなの」
メロン「それにしたって、8人はすごいよ。ねえ、どんな人なの?イチゴちゃんの夫って」
イチゴ「あ~、あのね、結婚はしてないんだ」
メロン「へぇ~。ま、こっちじゃ珍しくもないじゃん」
メロン「そっかそっか、まあ、幸せそうでよかった」
だんだんと家族の話に華を咲かす2人
メロン「でもさぁ、つくづくイチゴちゃんって不思議な子だったよ」
イチゴ「あんなきったない恰好してるから?」
メロン「そうじゃなくて!なんていうかさ、クラスの同級生のこと、まったく見てなかった感じ」
イチゴ「それはあるかも。だって毎日お腹空かしててさ、給食以外は虫を食べたり、畑から食べ物拝借したりだし」
メロン「あ~、そうだよね」
イチゴ「知ってたの?」
メロン「うん、知ってた。お母さんがさ、何度か目撃したんだって。イチゴちゃんが畑に入って野菜とか持っていくの」
イチゴ「そっか~。今はしないよ!?っていうか、しばらくしたら近所のおばあちゃんが色々と助けてくれたの」
メロン「段々畑の横の家の、梶芽衣子(仮の名)おばあちゃんでしょ?」
イチゴ「何で知ってるの!?」
メロン「お父さんとかお母さんがたまに言ってた。”梶さんがイチゴちゃんの面倒を見てるから、あんたは知らないふりしてなさい”って」
イチゴ「知ってたんだ」
メロン「子どものころは、あまり意味とかわかってなかったけどね」
イチゴ「今でもおばあちゃんとは交流があるんだよ。三女なんか、ほぼ毎日テレビ電話してる」
メロン「ええっ!?だって、あのおばあちゃんって昭和1ケタ生まれとかじゃなかった!?」
イチゴ「満州事変の年に生まれたって言ってた」
メロン「それっていつ!?」
スマホで検索する私たち
メロン「1931年だって、昭和だと6年」
イチゴ「うちら56年生まれだから、ちょうど50歳違い。
ってことは・・・今年94歳!!?」
メロン「そういう計算になるね」
イチゴ「そっか~。おばあちゃん、そんなになるって思わなかったなぁ」
メロン「梶さん、私にも優しかったもん。いい人だよね」
イチゴ「うん、命の恩人。だからずっと恩返しして、子どもたちも交流させてる」
メロン「わかる!私も夫と離婚してからさ、両親となんかギクシャクしちゃって。今の住まいのお隣さんが、子どもたちに良くしてくれてる」
イチゴ「ご両親はどちらもお元気?」
メロン「まあ、元気なほうかな。今はマンチェスターでのんびり老後を送ってるよ」
イチゴ「そうなんだ~。近いうちにお礼に行かないと」
メロン「お礼?なんの?」
イチゴ「そりゃ、引っ越すまでの間に優しくしてくれたお礼だよ。お菓子いっぱいもらったり、ご飯を食べさせてもらったりしたもん」
メロン「思い出した!お箸事件の日だ!!」
イチゴ「なんだっけそれ?」
メロン「ほら、イチゴちゃんがお箸をうまく使えなくてさ、それをうちのお父さんが”イチゴちゃん、今のうちにお箸の使い方を覚えよう”って言いだして。なかなか食事にならなかったやつ!!}
イチゴ「・・・あ~~~~~!!思い出した!終いには私がお箸を使えなさすぎて、泣いちゃったヤツだ!」
メロン「そうそう!お母さんがお父さんに”やりすぎだ!”って叱られたやつ。あのあと、酔うたびにお父さん『あのとき、イチゴちゃんに厳しく当たっちゃってなぁ。悪いことしたなぁ』って、こっちにきてもしばらく言ってた。よっぽど反省したみたいだよ」
イチゴ「そんなの、お箸もろくに使えない私がわるいんだもん。気にしないでほしいよ」
メロン「お父さん的には、”女の子を泣かせちゃった”ってのがショックだったみたい」
イチゴ「気にしないでくれたらいいのに」
メロン「でも、いろいろと懐かしいね。覚えてる?中学校近くの池でさ、私が溺れかけた事件」
イチゴ「覚えてるよ~!すぐ近くのおうちに”助けて~!!”って行ったの、私だもん」
メロン「よく生きてたよね~。あれのせいというか、あれのおかげというか、あの一件でスイミングスクール通うはめになったもん」
イチゴ「大人が来てくれなかったら、あれ間違いなくこの世にいなかったよ」
メロン「今は泳げます~!!」
イチゴ「じゃあ、結果としてよかったじゃん」
メロン「まあね。あれのおかげでスイミングスクールで仲良くなった男の子がいてさ、こっちに来てもずっと文通してたんだ」
イチゴ「ええ~!?それって恋に発展するヤツ?」
メロン「ううん。結婚を機に”文通を終わりにしよう”って私から伝えて、おしまい」
イチゴ「もったいない!カッコよかったから文通してたんでしょ?」
メロン「なんていうかさ、同い年なんだけど同い年の男の子よりも大人びてたの。スイミングなんてさ、しょせん子どもとは言え男の子ってエロが働くじゃん?おっぱいとか股間とか触ってくるやつがいるわけ」
イチゴ「それはクズだね」
メロン「でしょ?でも、その子はそういうのを見て”嫌がってるだろ!そういうの止めろよ”って言ってくれてさ」
イチゴ「ええ~!!カッコいい!」
メロン「でしょ~!!?で、引っ越す前にお母さんが彼のお母さんと仲良くしてて、引っ越してからも親は手紙のやり取りをしてたからさ。私も”元気ですか?”ってある日、書いてみたの。それで文通が始まったんだ」
イチゴ「いいなぁ~。私の青春にもそういうの、欲しかった~」
メロン「なんていうかさ、札幌に越したときもあっちの男子ってみんな同じでさ。どこかしらで女を舐めてるんだよね。エディンバラに来たら来たで、そこの男子も似たようなもん。そんな感じだったからさ、余計に”女に対して敬意を示してくれるってのが心地よくて」
イチゴ「それで!?」
メロン「で、ブリテンで生活してても、半年くらいに1通ずつやりとりしてた。学校で習わないと思うんだけど、必死に英語でお手紙を書いてくれたり、飼ってるペットの写真を送ってくれたり」
イチゴ「え~。何でアタックしなかったの?」
メロン「それとなくはアタックしたよ。でも、多分わからなかったんじゃない?英語だったし。で、私も家族の写真を同封したり、”こっちに遊びに来ない?”って誘ったり」
イチゴ「想いが伝われば、また違った今日だったかもしれないね~」
メロン「そうだね~。でもさ、彼ともし一緒になってたとしたらうちの子たち、生まれてなかったし。それは嫌かな」
イチゴ「わかる!私もそう思うタイプ」
まだ続きます




このウラログへのコメント
いい話だ。続きが気になります
壮大なストーリーですね
引き込まれます🩷
しかし幼い頃の友人にマン島で出会うなんて凄い話だな。
ホント良かったですね。
マン島はダチョウを飼育しているのかな?食用?
梶芽衣子がおばあちゃんポジ、泣ける…。
鬼平犯科帳に出てる時が良い、好きな女優さんです。
子供の頃の思い出って話し出したら次から次へと出てきますよね。
それにしても写真のお二方、嘴というか唇がなんとなく似てますね。
おつかれマラです。
いいですねぇ!昔話に花があって良いですね!
すごくいい話だね。ついつい読み込んでしまいました笑
幸せな時間が流れているねー
一晩あっても足りないね。
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