- 名前
- イチゴちゃん
- 性別
- ♀
- 年齢
- 44歳
- 住所
- 茨城
- 自己紹介
- 嫌がらせを受けていたのでコメント返しませんが それでもいいという方仲良くしてください...
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マン島おひとりレースからの、マン島の夜をマン喫
2025年09月05日 11:00
日中をバイクであちこち疾走したイチゴ
美味しい食べ物も食べ、景色も楽しみ
夜は予約していたホテルにて、宿泊です
イチゴ「こんにちは。予約してるの、名前はイチゴ」
ホテルスタッフ「いらっしゃい、ミズ・イチゴ。車は前に停めてあるかい?すぐ横手が駐車場だから
チェックを済ませたら、移動してくれるかな?」
イチゴ「あのね、バイクなの。どこに停めたらいい?」
スタッフ「だったら、すぐ横に停めるといい。ここにはいつでもスタッフがいるし、ガラス越しにバイクが見守れる」
イチゴ「ありがとう!」
早々にチェックインを済ませ、バイクを移動し
お部屋に乗り込む私
書類は厳重にバックにしまい、財布と小物を持って、ホテルの近くを散策
ロンドンみたいにギシギシと建物が乱立してるわけでもなく
程よい環境
こういうのが、好きです
散策もそこそこにホテルへ戻り、レストランで夕食
フライの食事が多いのはご愛嬌
レストランのすぐ横は、パブ
たまにはひとりで飲んでみるか!と思い立ち
パブへ突入
イチゴ「ひとりだけど、入れる?」
店内はすでに、地元の客でなかなかの賑わい
男性スタッフ「ああ、入れるよ。一人かい?カウンターなら気兼ねなく飲めるよ」
言われるがまま、カウンターに座る私
イチゴ「ビールをちょうだい」
そう言って、クレジットカードを出す私
(こっちのパブは、飲むたびに現金やコンタクトレス決済(日本だとタッチレス決済)が主流)
女性スタッフ「はい、どうぞ」
イチゴ「ありがとう」
謎の男「やっぱり!!お嬢様だ!俺だよ俺!!」
そう言って声をかけてきた男性
・・・
イチゴ「ドン・ジョージのところの・・・え~と」
謎の男「おいおい、忘れちまったのか?バニスだ、バニスだよ」
イチゴ「そうだ!久しぶりだねバニス。ジョージのところは辞めたの?」
バニス「おいおい勘弁してくれよ。やっとまともな仕事にありつけたんだ。辞めるわけないだろう」
バニス「俺はここの出身でね。ジョージから言われて、今度は俺の故郷で港の仕事を開拓してるのさ」
イチゴ「そうなんだ、ここで会うなんてすごい偶然だね」
バニス「お嬢様は仕事かい?それとも観光か?」
イチゴ「両方。バイクの免許をとったからさ、バイクレースの聖地で走ってみたくて」
バニス「そりゃ、いい経験だ。その細腕でどんなバイクを走らせるんだ?」
イチゴ「あれ。あの入口横のバイク。レンタルしたの」
バニス「おお!我が国の誇るトライアンフ様じゃねえか。さすがお嬢様、いい選択してるな」
イチゴ「でしょ?ブリテンはいい製品がたくさんだよね」
バニス「もちろんだ!でも、俺の車はホンダだけどな」
一斉に笑い出す客
バニス「マン島を楽しんでくれ!あと、ここで誰かに絡まれたらすぐに声をかけてくれ。俺の憩いの場でお嬢様に危ない目には遭わせねぇ」
イチゴ「ありがとう。マン島を楽しむね」
女性スタッフ「バニスと知り合いなの?」
早口で英語を繰り出す女性スタッフ
見た目はアジア人だけど、英語のアクセントが完全にこっちの人
イチゴ「ロンドンで知り合ったの。私の家族とバニスの上司が友達でね」
女性スタッフ「驚いた!バニスは島一番の暴れん坊だっていうのに、あなたにはあんなに素直なのね」
イチゴ「バニスは初めて会った時から優しいよ。暴れん坊なんて、私には想像できない」
女性スタッフ「それはあなたが気に入られてるから。島にお金を落とさない外国人には、彼は厳しいよ」
イチゴ「へぇ~」
女性スタッフ「騒がしいのが苦手だったら、端の席に移動する?」
イチゴ「大丈夫。パブってこういう騒がしいのが普通でしょ?」
女性スタッフ「ここへは旅行?」
イチゴ「仕事と旅行。この島でバイクに乗りたくて」
女性スタッフ「いいね。私もどこかへ旅したいけど、生活するだけで必死!ねえ、あなたも移民なの?ビザとか申請、大変じゃない?」
イチゴ「一応、この前永住権とれたんだ」
女性スタッフ「うらやましい。私も申請してるんだけど、イギリス人の夫と離婚してるし、子どもはそこそこ大きいし、書類を出すたびに”国へ帰れ”って遠回しに言われる」
イチゴ「そういう雰囲気があるよね。でもこっちのほうがいいんでしょ?」
女性スタッフ「こっちの生活、長いんだ。8歳からだから」
イチゴ「へぇ~。じゃあ、母国よりもマン島のほうが生活が長いの?」
女性スタッフ「元々はエディンバラで暮らしてたんだ。その前は北海道」
イチゴ「じゃあ、日本人?」(ここから日本語)
女性スタッフ「そう。あなたも日本?」
イチゴ「うん。茨城なんだ」
女性スタッフ「本当!?北海道の前は、私も茨城だったよ!7歳で北海道に引っ越した」
イチゴ「ええ!?茨城なの?まさかマン島で茨城だった人に会えると思わなかった」
女性スタッフ「お父さんの転勤でね。小学校1年が終わって、北海道に行って。2年生が終わる前にエディンバラ。それからはずっとこっち」
イチゴ「じゃあ、それ以降はずっとエディンバラ?」
女性スタッフ「ううん。ロンドンに一度出て、これでもロイズ(銀行)で働いてたんだ。そこで別れた夫と知り合って、結婚して、子どもが生まれて両親は引退して数年経って夫とは”はいさようなら~”、って感じ」
イチゴ「なかなか慌ただしいね」
女性スタッフ「あなたは?」
イチゴ「私は、子ども連れてバーミンガムに来て、ロンドンで働いて、今に至る。かな」
女性スタッフ「仕事は何をしてるの?」
イチゴ「法律事務所の事務員だよ。こう見えて、頑固ジジイとか偏屈ババアの相手が得意」
女性スタッフ「それはなんかわかる。バニスも取っつきにくいで有名だけど、あのバニスがあなたと話すときはにこやかだもん」
イチゴ「あれはバニスが優しいからだよ」
女性スタッフ「日本か~。10年以上前に一度、北海道に帰ったきり行ってないな~」
イチゴ「日本で生活とか、考えないの?」
女性スタッフ「小学校2年までしかいなかったんだよ?友達とか知り合いもいないし、住んでた家だって今はほかの誰かが住んでるだろうし。帰る場所がないんだよね」
イチゴ「そっか。でもさ、こっちで生活するのが苦じゃなければ、こっちはこっちで楽しいと私は思うな」
女性スタッフ「まあね。でも、やっぱりよそ者には厳しくない?エディンバラでもロンドンでもそうだけど、アパートひとつ契約するにも、保証金跳ね上がったり。たまに汚い言葉で悪口言われたり」
イチゴ「そういうやつには、石でも投げちゃえ!」
女性スタッフ「それいいかも!」
女性スタッフ「グラス空いたけど、次はどうする?」
イチゴ「ウイスキーちょうだい。ストレートで」
女性スタッフ「アイス(氷)入れないの?」
イチゴ「うん。氷を入れると飲みすぎるから」
女性スタッフ「OK」
しばらく歓談する私たち
いつしか話題は、思い出話へ
女性スタッフ「近くにできたばかりの公園があってさ。仲良かった子とよく遊んでた。遊んだって言っていいのかだけどね」
イチゴ「私もある!新しい公園のすぐ横が空き地でね、ノビルがいっぱいあったの。私んち貧乏だったからさ、それをたくさん取って家で食べたんだ」
イチゴ「でね、みんなに気持ち悪がられるから言わないだけなんだけど。イナゴも生で食べられるからさ、一緒に遊んでくれたお友達が協力してくれてさ。袋いっぱい取ったけどウジャウジャしすぎて気持ち悪くて。あの時一緒にイナゴ取ってくれたメロンちゃん、元気かな~」
女性スタッフ「そのメロンちゃんて子、今も日本にいるの?」
イチゴ「ん~。多分いるんじゃないかな。小学校1年でお引越ししちゃって、それからは会ってない。突然いなくなっちゃって」
イチゴ「メロンちゃん家、お父さんもお母さんも優しくてさ。私って、よく言えば放置されてたんだけどさ。親から虐待受けててね。メロンちゃんのお母さんがメロンちゃんの服を譲ってくれたり、お父さんがお土産のお菓子を”全部持って帰って食べなさい”っておすそ分けしてくれたり。本当、みんないい人だった」
女性スタッフ「もしかして・・・イチゴちゃん?」
イチゴ「うん。・・・あれ?名前、言ったっけ?」
女性スタッフ「私、メロン!!佐々木メロン!中の公園の、滑り台の後ろで一緒に花の蜜吸った、メロン」
イチゴ「・・・・・・ええ~~~~~っ!!!?本当に、メロンちゃん!?」
女性スタッフ改め、メロン「そう!佐々木メロン!!覚えてる?」
イチゴ「覚えてるよ~!お友達いない私の、たった一人のお友達だもん!!え?マジでメロンちゃん?」
メロン「そうだよ~!!え~~??マン島で、イチゴちゃんに会えるなんて・・・何年振り?」
イチゴ「小学校1年が最後でしょ?36年ぶりとか、じゃない?」
メロン「何で覚えててくれたの~?1年生しか一緒じゃなかったんだよ?」
イチゴ「メロンちゃんだけだもん。汚い恰好の私に汚いとか言わなかったの。もう、すっごい好きなのメロンちゃん」
さあ、小さな島での、旧友との再会という奇跡があったわけでございます。
もうちょっと続きます




このウラログへのコメント
凄い偶然
朝ドラのようだ^_^
早くその先を知りたい
泣ける準備は、できてます
オジさん涙もろいので、感動で泣きそうになっちゃった
(ノ_<。)
Wow, that's amazing!!! I had a similar situation where I saw a classmate from the US here in Japan!!
行く先々でいろいろな人と再会するなんて、出会いの神様がいつも一緒にいるみたいですね。
縁があって、神様が引き合わせてくれたんですね。よかったですね
> Bazookaさん
It's a coincidence. And it's fortune.
> エフさん
いいえ、私自身が女神ですから(^_-)-☆
なんとまぁ、人生なにが起こるかわかりませんね。
続き、楽しみにしています。
凄いね
貴女には何か導かれている感じがします
やはり女神だね
本当に良い出会いの多い人生ですね。
イチゴさんの人生なら悪いことが起きてもそれ以上の良い事が起こるに違いないって実感出来るんでしょう。
面白いストーリーだね
事実は小説寄りって感じですね次も楽しみですね。
素晴らしいスタイルは
相変わらず健在ですね
いやぁー
さっすが「引き」の強いイチゴちゃん!
出会っちゃいますねーー!!
おつかれマラです。
凄いですね!マヂで神様ですね!
人との出会いを大切にされてたからこそですね!
小説みたいな出会いですね!
️
異国で知り合いに会うのは奇跡です
そんな事があるんですね。
人生って辛い時もあるけど、やっぱり楽しい!
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