インフレはピークアウト？

インフレ、特にアメリカだが既にピークアウトと言われているが、消費者物価指数の６割程を占めるサービス部門はどうなのだろう？
サービス部門では住居費が5～６割程度占めるが、少しは下がって来ているようであるが
景気後退を受けて、実感出来る程下がって来るのは年末辺りだろう。
残りの賃金は需給がタイトで、これは今年は下がりそうにない。
エネルギーや食料品は既に下がって来ているが、アメリカが今年2023年にOECDが発表している消費者物価指数3.5%に到達出来るのか？
サービス部門が目立って下がらない以上、エネルギーや食料他のコモディティがよほど下がらないと
3.5%に到達するのは難しいのではないか？　せいぜい4%台だろう。
インフレが3.5%程度に下がって来なければ、政策金利だって年内に下げる事は難しい。
もしFRBがインフレ率3.5%に到達しなくとも、政策金利を(今年後半に)下げる条件とすれば、
失業者が5%を超えて来る事だけだろう。
FRBが一番恐れているのが失業者の増加だからだ。
だがそれは難しいか？　まだまだ現場は人手不足状態だから。
そうなると、今年後半の利下げがないとすれば、今年中は株式市場は低迷が続くかも知れない。
ただＦＲＢが少しでも翌年2024年の利下げを匂わすような発言をしたら、即ドテン買いが進み、正にその瞬間株価は大暴騰する。鬱積したエネルギーの爆発が起きる。
まあ辛抱強く、波の底値を買い続ける事が今年の相場だろう。