縛りたい・縛られたいと言われたら？

快感や性癖というのは、何がキッカケで目覚めるのか、不思議と分からない部分もありますが、高校時代のふとした「芽」が出た小咄を。

高校時代は運動部に所属してました。中学までとは違う競技の部活で、周りは経験者ばかり、同期の中では正直最下位でした。

どちらかというと「イジられ系」なキャラクターだった自分なので、自分をイジってくれる同期というのは、ありがたかったなあと思ってました。

ある時、練習メニューが「筋トレと縄跳び」だった日がありました。個々がそれぞれ自分でメニューを組みながら取り組んでいたのですが、その時、ひとりの同期が縄跳びで私の臀部をひっぱたいてきました。

「いったーっ」ともがく私を見て、みんな笑ってくれました。面白くなったのか、縄跳びで縛ったり、ペチペチ叩いたりが繰り広げられました。ハタから見れば、なかなかの醜態だったと思うのですが、これもみんな笑ってくれてましたし、「大丈夫？」と患部を心配してくれたりということもあったので、過激になることはありませんでした。

そんなじゃれごとがあった中、私の中で不思議とじわーっと患部が温まり、痛みの影にひっそりと気持ちよさが垣間見えているような感覚に陥りました。叩かれても、縛られても、痛いのは痛いですが、うまみのある辛い料理のように、じわーっと最後には「美味い」が残るような感じでした。

もちろん、自分から叩いてだとか、縛ってということはなかったですが、その後もちょいちょいそういったイジりに対しては、抵抗はしつつも、そこまで嫌じゃないのかな？という感情もあったような気がします。

その「芽」は、今は開花しているわけではありませんが、枯れてはいないと思います。



※この内容のお話は、本当にイジメの類ではございません。（セクハラ同様、当事者の判断？によるものと思っておりますし、それ以上の発展や拡大もなかったため、バラエティのような「イジり」であることは改めて主張させてください。）