遺伝

男の子は

特に長男は

母親側の遺伝子を

受け継ぐことが多いと聞きます。


そういえば思い当たることが多かったです。

若いころの気性の激しさとか、
すぐにカッとするところ、
いい格好しいで、
見栄っ張りで、引かない、
人の意見を聞かない、突っ走る。
母とそっくりです（笑）


母の母親、
つまり　祖母　ですね。

どうも祖母の遺伝子も、
隔世的に受け継いでしまった様子です。

遺伝子といいますか、
ある　特殊な能力です。

祖母は明治生まれ、

金比羅山のふもとの有名な旅館の末娘として生まれました。

幼い頃から　不思議な予言を　するようになり、

周囲から　変な目で見られることが度々あった様子です。

いろいろ考えた両親は　伏見大社に　彼女を預けました。

伏見稲荷で　幼い頃から　巫女としての厳しい修業を受け、

最高位の　正一位　末廣大神　の巫女の位置まで上り、

しばらくは　京都で　過ごしていましたが、

望郷の念、強く、琴平へと帰り、

両親の進める相手（祖父）と結婚し、

祖父の仕事先である兵庫県へと移り住みました。


一男八女を授かり、

幸せな家庭を築いていましたが、

太平洋戦争末期の空襲で　家は焼かれ

祖父は　空襲で　行方不明となりました。

長男は召集された後、

戦艦大和で帰らぬ人となりました。


戦後、

ひとりで七人のムスメを育てるために、

祖母は　巫女に戻り、

伏見に許可を頂いたうえで、

「個人営業の巫女」を自宅ではじめました。


具体的には、

所謂　「拝み屋」です。

合格祈願の祈祷。

病気治癒の祈祷。

不明者の行方を捜す。

死者の魂を呼び出す。

その他　様々な　祈祷や、

占いのようなこともしていた様子です。

神事も行っていました。

何度か　秘儀　「釜鳴り」　という大規模な神事を

見せてもらったことがあります。


行方不明の人が見つかるという評判が、

知られるようになり、

後には県警の刑事まで

聞きにきていたそうです。


このオハナシは続きます。

本日は　ここまで・・・