- 名前
- ぴーとにゃんこ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 51歳
- 住所
- 海外
- 自己紹介
- 首から耳にかけて猫みたいにほおずりして気持ちよくしたげる。香港から家出して、大阪に長...
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サディスト
2013年05月22日 01:33
小学校を出て、まだ中学が始まる前の春休み、僕はおかんに塾に行かされた。
その昔、地元の名門高校でサッカーの全国大会に出たことがあり、当時は司法試験に向けた勉強中という、にーちゃんからおっさんになりかけの人がやってる塾だった。
僕のおかんはなんでも、僕の小学校の頃の女子同級生のお母さんから「教え方がうまくて、生徒にやさしくしてくれる」ということを聞いたそうだった。
初日から悪夢だった。
「センセ」は僕に、まだ習っていないことを次々と質問してきて、それに答えられない僕に「生きている価値がない」だの「お前みたいなバカは見たことがない」だの最上級の罵り言葉を浴びせてくるのだ。
そして、女子生徒に「こいつほんとにバカだよねぇ~」と猫撫で声で言い、女子生徒が「そうだよねぇ~」と賛同する。
授業時間が終った後には、彼はひとりだげ居残りにした僕を15分ほど罵倒した後、女子生徒たちを車で家に送っていった。
まあ、僕は小学校の教員たちからもっとひどい目に合わされていたので、別にその塾講師の罵倒にはめげなかった
むしろ、人生で初めて大人に対する反感ってものを感じた。
だって、ガッコは行かなくちゃならんとこだけど、塾は嫌なら行かんでもいいんだもの…
まだ習うてへんことで罵倒されるんはたまわんわい、なんのためにうちの親は金払うてんのうや、と思った。(まあ、その時の思考言語は標準語だったけど…)
で、数週間通ったある日、僕は授業の後でそのことを話し、今日が最後だと、講師に伝えた。
そいつは、先生にたてついたということで烈火のごとく怒ったが、僕はそんな彼を置いて、塾から出て行った。
家に着いたら、おかんが慌てた感じだった。
あの講師、僕が出て行ったらすぐにうちのおかんに電話して、泣きながら、辞めさせないで~!と泣きついていたのだ。
おかんも、何故そんな失礼なことしたの?と僕をなじった。でも、僕が事情を話したら、分かってくれた。
その時感じたのは、あいつが僕を罵っていたのは、人をいぢめて楽しむというそいつの歪んだ趣味のせいだということ…
そんなことを思いついた僕は、実はパンドラの箱をひっくり返しちゃってたのだ。
だって、大した問題児でもなかった僕が、小学校の教員たちに「諸悪の根源」だの「人間として生きている価値がない」だの「お前なんてこの素晴らしい日本民族に属する資格がない」だの、大魔王級の問題児扱いされてた理由が分かっちゃったんだもの…
その頃から僕は約30年も神経症に悩まされている。かなりよくなったものの、完治はまだだ。
何年か後、僕は大学に入って一般教養で心理学を取り、サディズムについて知った。
他人を虐待することで喜びを得る一種の病的な心理状態。
そしてサディストは何よりも「おもちゃ」を失うのを恐れるために、虐待の対象が去ろうとしたり、自殺をしたりしようとすると、手のひらを返したように優しくなる…
それはまるで、僕の幼稚園から小学校までの8年間の教員たちのことみたいだった。
そんなクソのような大人たちにおもちゃにされてたんだと余計に苛立った。
で、今思うのは、そんな時期に僕と付き合ってたJKは可哀想だったな、ということ。
そんな訳分からん怒りに燃える男が彼氏なんだもん。
彼女には悪いことしたわ…17歳には重すぎる負担だったと思うよ。
それと、センセたちに「どう落とし前つけてくれんねん」と言いたくても、今更どうにもならんという空しさも感じるね。
何かええことして、自分を癒してくしかない、と思うとりますわ。
☆追記☆
そのサディスト塾講師はロリコンでもあった。
ある日、女子生徒を車で家に送る途中、そのうちのひとりに手ぇ出したん。強制わいせつで起訴されかけたけど、地元の名士の子で、サッカーの全国大会にも出たという理由でもみ消されたけど…
僕は「今の若いもんは…」なんて言う気せん。だって、僕が子供時代の大人がクソみたいやったから…
そして僕も、そいつらを笑えるだけしっかりしてへんと思うしね…
このウラログへのコメント
> niconicoさん
まあ、嫌われ抜いたわ…
同級生のいぢめよか、教員なんかのいぢめがすごかったん。
京都の人に話したらびっくらこいてたよ。
そんなことがあったんですか……まだ知らないことだらけですけど、これからちゃんとお話したいです
> ナ、ル、ミさん
まあさ、ひっでーこといっぱいあったけどさ、
それでもめげずに生きてるあんたはすごいよと、
自分を褒めてやることの方が責任追及より
自分を癒せるな、と最近思うようになりました。
それは大人達が嫉妬する程の何かが在ったからなのかも。いつかその経験がギフトに変わる日が来ると思います
> 蜜リンゴさん
GIFTって英語では「賜物、才能」
ドイツ語では「毒」
なんだか面白い…
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