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恋のエネルギー

2013年05月04日 00:56

恋のエネルギー

この前、予備校時代にOLに食われちゃったことを書いた。

えっちいことをあれだけ書いたのに、すっごく重要なことがすっぽり欠けてる。

それは「吐息」とか「空気」。

彼女とは結構いちゃいちゃしたのに、なぜかその吐息に関する思い出がない。僕の側からすれば、遊ばれてるって感覚強かったから。他に好きな人、いたし…

でも、その次の、胸が成田空港的なかあいいJKカノジョとのえっちい思い出には、吐息とか、ふたりの間で凝縮してしまって、物質観さえ感じさせる空気、とかを思い出す。

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http://youtu.be/gVr_cM_d55I
梁靜茹-會呼吸的痛‐フィッシュ・リョン「息する痛み」
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その子以降でも、恋人だのカノジョだの呼んでいた相手との思い出には、必ずこのふたつが付きまとう。

一方で、恋人とあまり変わらんかな、とさえ思ったせふれのことになると、眼だの唇だの髪だの声だのなんだか直截的なことしか覚えてない。

もちろん、こりゃ、もう我慢でけんという時に呼んでしまったコールガールもそう。(ひとりだけ、バイバイする時に時間が止まっちゃったような感じになって、ヤバい、ヤバいと思わせたコがいたけど…)

どんなに濃厚なえっちしようと、恋愛感情ないんだもの。

会いたくても会えない恋人のことを想うと、変な表現かもしれないけど、息がなんだか濃くなるような気がしたものだ。なんだか分らんけど、息するだけで胸が痛いし、やたらとため息つく。体の中になんだか濃いエネルギーの場が形成されて、それに行き場を与えてる感じ。

恋愛って自分の中で眠っていた何らかの種類のエネルギーを呼び覚まして、自分の中と周囲にそのエネルギーの場を作っちゃうのかも知れない。

だから、恋に興味のない人が、恋してて、相手のことでぽけーっとなっちゃってる人に近づくと、なんか当てられた気分になるのは、凝縮したそのエネルギーのせいかも知れない。

で、そんな結構とんでもないエネルギー、それも方向性が完全に一致したふたりが会うと、もう、この世が消えてしまったかのような気分になってしまう。そんなエネルギーの場が出会ったりすると、駅に併設されたロッテリアさえ富良野ラベンダー畑のように感じてしまって、ちゅっちゅしたりして顰蹙買うのだけど、そんな顰蹙の買い手なんてアウト・オブ眼中になれるのだ。

そんなエネルギーが引き付けあったら、もう止まらん。で、おうちに着いたらベッドになだれ込むけど、そんな時には不思議とすぐにはえっちせん。(僕の場合は、少なくとも。)とにかくじゃれ合う。お相手に「そろそろ服、脱がない?」なんて言われて、あ、えっちするためにおうちに来たんだ、なんて思い出したことさえある。

それくらいに行き場を求めるエネルギーが積みあがっちゃってるのだ。

僕はそれを知ってるから、街中でいちゃついてるカップルには寛容。しゃあないもん。普通の精神状態じゃないもん。

で、厄介なのは、相手がおらんでも、恋をしたいという、恋に恋する状態でも、結構、このエネルギーの場が形成されてしまうこと。強烈な恋心エネルギーを持ってるのに、そのエネルギーには行き場がない。

ぽーっとしてるけど、すっごくじりじりする。どうにかしてくれという気分になる。ベッドに倒れ込んで、相手のことを想ってどきどきしたいけど、一体、誰に対してどきどきしたらいいねんって…

だから、若い頃には仮想カノジョを作り上げたものだ。夢に出てくる美少女に名前をつけたりする。アホみたいだけど、そうするとちょいとラクになれる。この星の上には存在しないけど、自分の心の中には確実にいるのだから。そして、詩とか絵とかがしがし書いたり、描いたりする。少なくとも、エネルギーに方向性を与えられる。

二次元萌えとか、アイドル萌えする人って同じ状態かもね。

まあ、僕なんていい歳こいたオヤヂだけどさ、そんなことたまにあるのよね。ネットで色んな女の子写真見るのは、夢に現れる美少女の姿を求めているからだし、そのために漫画アニメにはまることもある。(で、僕の萌えって何だか妙に威勢がいいんだよね。「とらぶる」のララとか、「這いよれ!ニャル子さん」のニャル子とか…)

で、そんなエネルギーがたまっちゃってる時で、僕は訳わからん文章をやたらと書く。書かずにいれないんだよね。まだ見ぬ、あるいは一生、実際にはお目にかかれないお相手へのラブレターみたいなもんかもね。

で、そんな時は仕事もはかどる…恋に恋してないような時には、何やってもつまらんのよ。

でさ、今はそんなエネルギーと引き合うエネルギーに出会えたらな、と思いつつ、それを恐れてもいる感じがする。

まあ、芸術だの信仰だのの方向で、仮想カノジョへの想いを形にして、エネルギーを放出すればいいんだけどさ、まだまだ、物質的な熱い吐息ってのを感じていたいんだよね…

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