02パチスロおじさん再び-その1

以前　ちあきの納品について行った話

またまた　納品に付き合っちゃいまして

今回は　早めに出て

ちあきは納品と打ち合わせ

その後　お客さんの更にお客さんのところへ

打ち合わせに行くとかで

今回は　まる半日　時間を潰さなきゃ

前行ったパチンコ屋さんへ・・・

あのおじさん　元気かな・・・？

まあ　そうそう再開なんて

偶然はないだろうな・・・

おじさん　いたよ・・・

しばらく後で見学

あ、きたか・・・？

ううん、残念・・・

あ、きた・・・？

あう、残念・・・

なんとなく勢いでパクパクしちゃっただけなんだけど

なんか　とても嬉しい再会みたいな気分・・・

うん、気合いれた格好で来てよかったかな・・・

隣に座る・・・

おじさん・・・

いきなり足に目がいっちゃったか・・・

おじさんの方を見る・・・

慌ててあっちを向くし・・・

気づいてないな・・・

あ、もしかして忘れられちゃったかな

うーん　また足を見てるし

ちょっと足を組みなおす

ちらちら見てるし・・・

「おじさん　おひさしぶり・・・」

「えっ、あああ、あんときのねーちゃん」

あ　覚えててくれたみたいだ・・・

「いやあ　嬉しいな　また会えるなんて」

「わたしもだよ　またこっち来るとは思ってなかったし・・・」

「そっか　うんうん　また会えたかあ」

おじさん　リーチくるんだけど揃わない・・・

わたしはというと　リーチさえかからないし・・・

「その台　来ても1回か2回かもよ」

「そうなの・・・？」

「ここ数日見てるけど　そんな感じ」

「おじさんのは・・・？」

「うーん　そろそろ来ると思うんだが」

「どかーんと・・・？」

「いや　どんっくらい」

「あう・・・」


おじさんの読み通りなのか・・・

わたしのが揃って3箱出て　1箱飲まれ・・・

おじさんのは一気に5箱でも1箱飲まれて・・・

うん　確かに　光っても　中村さんでも揃わない・・・

これは　しばらくダメかもね・・・



「そういえば　飯は食ったんか？」

「え、あ、まだだけど・・・」

「よ、よかったら、め、め、め、いや　何でもない」

飯でも食いに行くかって言いたかったんだろうな・・・

でも　なんか　言いにくかったのか・・・

断られるのが怖かったのか・・・

なんか　おじさん　可愛いぞ・・・

「おじさん・・・」

「ん？」

「おなか減ったかな・・・」

「うん」

「おごって・・・」

「お、おう　仕方ねえな」



パチンコ屋さんを出て

おじさんにぴったりひっついてみる・・・

・・・

う、なんか臭い・・・

「おじさん　気のせいか　臭いけど・・・」

「ああ　もう1週間着替えてないしな」

「あう・・・それ　嫌過ぎる・・・」

「あう、こんな臭くちゃ嫌か？」

「うん　はっきり言って　嫌っ・・・」


うん　いくらわたしでも　これは嫌だ

えっちするとか以前に　一緒にいたくない・・・

「おじさん　服のサイズは・・・？」

「えっ、服のサイズ？」

「そう　服のサイズ・・・」

近くにあった服屋さんで

パンツ、シャツ、ズボン、ジャンバー、靴下、サンダル

うん　靴は予算オーバーだった・・・

このまま着替えさせても意味ないし・・・

近所にお風呂屋さんは・・・

あるわけないか・・・

そうなると・・・

おじさんの手を引いて

とにかくお風呂のあるところ・・・

しかし　おじさんの目にわたしは

どう映ったかな・・・？

おじさんの手を引いて

まっすぐホテルに向かう女・・・

「おい　ねーちゃん　あそこは」

「いいから　黙ってついてくる・・・」

「いや、あそこって何する場所かわかってるか？」

「わかってるけど　おじさん臭過ぎ・・・

まずは　きれいにしてあげるから・・・」



なんで　こんな行動に出ちゃったか・・・？

ちあきが言うには

どんなおじさんかよく見てないから何とも言えないけど

多分　わたしのツボにはまった人なんじゃないかなと

例えば　ジャニーズ系の美形と　

エッチ上手そうなマッチョと

おじさんから　一人選べとなったら

おじさんを選ぶ・・・

理由なんかはなく　そういう存在はいるものだとか・・・


目を丸くしてわたしを見るおじさんに・・・

不意に素に戻るわたし・・・

やばいなあ・・・

なんか　やらかしちゃったみたいな・・・

まあ　ここまで来ちゃったら・・・

きっちりと・・・

おじさんを・・・


　　　　　　　　　　　　　　　　・・・きれいにしなきゃね