お茶会S3-重い予感

「さあ　今日はどんな淫乱話を聞けるのかしらね」

あの・・・迫水さん

そりゃ結果的にはそうなんだけど

お茶会ってそういう目的じゃないから・・・

「いきなり　あんたは何を言い出すのよ」

田中さんの反応の早さも見慣れて来たかな

「うるさいわね　旦那としかしないあんたに期待はしてないわ」

「あー　ほんとむかつく」

田中さん　ぶちきれる寸前だ

さて　どうとめるか・・・

また　押し倒してキスか・・・


「どんな話かテーマを決めてくれません？」

「えっ？」

「何よ？」

「面倒だから好きにさせるのが一番だと思います」

「なによ　わたしに言ってるの？」

「いえ　そちらの田中さんにです」

「わたしに？」

「はい　面倒なの相手してないで始めましょうよ」

「それってわたしのこと？」

「そうです」

「うっ」

米田さんて何者？

迫水さんを矛先を自分に向けさせて

弾き返しちゃったよ

一刀両断って対迫水さんの有効手段って気づいてる？

「まずは　言い出した人からお願いしますね」

ついでに　仕切っちゃってるし・・・

これって　主人と同じ手・・・？

この人も場の支配が得意手・・・？

「そ、そうね　じゃあ複数相手って経験あるかしら？」

「あるわけないじゃない　ねえ？」

まあ　普通の主婦じゃないと思うけど・・・

御主人以外とはしない田中さん

それに　あきらかに普通の主婦の森さんはないと思う

ただ　田中さん　ごめんね・・・

井口さんと美弥さんは・・・

ごめんね　田中さん　経験者だよ



「えっと　あ、その」

「あるといえば、あるような　　」

「へっ　　うそっ？」

唖然とする田中さん

わたしを睨むし・・・

「やがみさんっ」

「あはは・・・ごめんっ」



「あら　やっぱ可哀そうな人はおいてぼりね」

「あんた　いちいちむかつくっ」

「それで　そちらの新人さんはどう？」



首を横にぶんぶん振る森さん

まあ　普通はそうだよね・・・

「そちらの生意気なお嬢様はどうかしら？」

うーん　迫水さん　上目線炸裂だ

どうでる　米田さん

「ひとつ質問いい？」

「何よ？」

「迫水さんて言ったっけ？　おいくつ？」

「何よ　歳？　38よ」



少し　外野がざわつく

まあ　確かに38には見えないよね

ただ　確か米田さんの歳って・・・

「年上にお嬢様って言い方は感心しないわね」

「なによ　あなた年上なの？」

「47だけど」



外野のざわつきがさっきより大きい

そうなんだよね

このメンバーのすごいところ

20代後半でも通じる井口さん32歳

30前半に見える　田中さん36　迫水さん38　

美弥さんも34には見えないし

森さんも40には見えない

わたしも30代半ばに見えるみたいだけど

米田さんも同じくらいに見える

でも　実は主人と同じ47歳



迫水さんが　わたしを見る

「47歳って　やがみさん」

「うん　主人と同じ」

「そ、そう　あの御主人と同じ歳なの　」



迫水さんが動揺してる・・・

ああ　そうか　面識はないけど

渡辺さんとかから　話は聞いてたみたいね

主人を含めた悪魔の３人の話を・・・

つまりは　迫水さんの頭の中には

47歳の世代になんか変な期待と恐れを感じちゃってるのかな



「それで　複数相手ならあるけど　」

「や、やるわね　き、聞かせてもらおうじゃない」

「聞いても　重苦しくなるだけと思うけど」

「なによ　それ　いいから話なさいよ」

「そう　じゃあ　とりあえず　初めてのから話すわ」



初めてのって・・・

それって　何回もあるってこと・・・？

それより　重苦しくって何・・・？

それって　不快になる話・・・

あ、　なんとなく見えた・・・

わたしもあるし・・・

でもそれ・・・

この子たちには刺激強すぎるんじゃ・・・



この後・・・



　　　　　　　　　　　・・・米田劇場が始まった