お茶会S3-集合

お茶会に新しいメンバーとして

米田さんと森さんが参加

取り合えず集合場所を駅前に

「じゃあ　やがみさん　1時間後に」

「あ、うん　えっと・・・」

「わかってますって若い子の格好でしょ」

「あ、いやそうじゃなくて」

「昨日　しまむらで買って来ましたから」

「あ、そう・・・」

なんか人の話　聞かない子だ・・・

「じゃ　わたしも着替えに帰るわ」

「あ、はい」

「とりあえずやがみさんみたいなのでいいのよね」

「えっ、あ、うん」

「じゃ　1時間後」

バイクにまたがって走り去る米田さん

ジャンバーにジーンズにブーツ

かっこいいって思うけど

なんかお茶会に結びつかないんだよな・・・


そして待ち合わせの場所

田中さんと井口さん、そして美弥さん

あ、一応　補足ですけど

この時点では　田中さんの浮気志願事件は起きてません

あと　迫水さんも　壊れてません

うん　3人とも今回も中々

「やがみさん　おひさしぶり」

そうだね　井口さんとかと違って

田中さんとはお茶会でしか会わないものね


そこへ　森さんが来る

「やがみさん　お待たせっ」

先日　しまむらで買った服を着た森さん

うん　しまむらだよ・・・

可愛いっていえば可愛いんだけど・・・

マネキンが着てたコーデそのまんま・・・

靴まで・・・

ただ・・・

マネキンはソックスは履いてなかったけど・・・

「はじめまして　森と言います」

「はじめまして　井口です」

「はじめまして　田中です」

「はじめまして　石川です」

「今日は　よろしくお願いします」

「こちらこそ　よろしくね」

挨拶が終わったところで　迫水さん登場

というか・・・

うん　もう　この人には何も言うまい

「待たせたわね」

「誰も待ってねえっちゅうの」

「まあ　まあ」

「何よ？」

「まあ　まあ」

この言葉　誰が誰の言葉か

わかった人は結構　お茶会通だと思います


「やがみさん　やがみさん」

森さんが小声で話しかける

「なに？」

「あの人　スカート履き忘れて来たんですか？」

「あ、なんていうか、気にしないでいいから」


あとは米田さんだけだ

「何よ　まだ来てないのがいるわけ？」

「あ、うん　米田さんて言うんだけど」

「わたしが最後だと思ったのに

初めてでわたしを待たせるなんていい度胸ね」

「自分が最後だと思ったって何だよ？」

「何よ？」

「何様のつもりよ」

うわ　もうこの二人臨戦態勢だよ

「いつ来るのよ　その女は？」

「えっと　ちょっと電話してみるよ」




「電話しなくてもさっきからいるけど」

「はい？」

突然の声に振り返るわたし・・・

真っ白なワンピにジャケットを羽織った人

「米田さん・・・？」

「そうだけど」

「いつからいたの？」

「やがみさんが来る前　」

「えーっ・・・」

気づかなかった・・・

そりゃ顔立ちはきれい系で

バイクを乗り回すわりには

華奢だと思ってはいたけど

まさか　こんなに変わるとは・・・

「声をかけてくれればいいのに」

「かけようと思ったけどそちらの御三方来ちゃってかけそびれた」

「そっか・・・　あ　こちら米田さん」

とりあえず挨拶も済んで　さて　まずはどこへ

と　思ったら　米田さん　迫水さんのところへ

「何よ？」

「初めてなので一番でお待ちさせてもらいました」

「だから何よ」

「別に嫌味以外の意味はないので聞き流していいです」

「何よそれ？」

噛み付く迫水さんを無視する米田さん

「こういう場って不慣れなのでよろしくお願いします」

田中さんたちに礼儀正しく挨拶


米田さん・・・


この人・・・


　　　　　　　　　　　　　　・・・只者じゃない