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大晦日の作品紹介は(告白)です。

2010年12月31日 20:15

最後の日の作品はこれです。
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官能小説作品038:「告白。」ペンネームpetitさん
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  ●唇に温かいものを感じた

  もう抑えておくのは限界だった。

  上司である川口和哉さんの出向が決まって1ヶ月、
  いよいよ来週からはお互い違う職場で頑張っていくことになる。
  彼は引き継ぎのために、今週は毎日残業

  来週の水曜日にはもういなくなってしまう。

  狙ったわけではないが、今週は私も残業続きで、
  いよいよ別れると言うのに、この数日間が1番彼と会話をしている。

  私、吉井理沙4月部署の移動で彼と同じ部署で働くようになり、川口さんに一目ぼれしてしまった。

  年齢を知って驚いたが26歳の私より10歳以上年上の37歳だった。
  とても30代後半には見えない見た目の爽やかさと、
  会話のスマートさに毎日惚れ惚れとしていた。

  「いよいよなんですね、広告代理店ってなんか楽しみですね」
 「引継ぎだけで、行ってからのことなんか全然考えられないんだけどね」

  「でも、栄転ですね。
  川口さんには今の仕事よりずっと向いてると思いますよ」
 「そうだと良いんだけどね、追い返されないように頑張るよ」

  くしゃっとした笑顔を作りながらそう話す彼に、
  私の心はキュっと掴まれてしまった。
  やっぱりたまらなく好き。このまま何も言えないなんて寂しすぎる。
  きっと後悔してしまう。

  今しか…ない。

  そう思うと自然と言葉が口をついて出てしまった。

  ●無防備な川口さんの顔が…

  「来週から、川口さんに会えなくなると思うと…とても寂しいです。」

  「え…。」

  「川口さんに会った時に、一目ぼれしちゃってました。
 ずっとこんな風に話しが出来たら良いなって…思ってたんです。」

  恥ずかしくなってしまい、もう最後の方は消え入りそうな声だった。ここまで言ってわからないなんて、
  よっぽどの鈍感じゃない限りわかるだろう…。
  なんて返してくれるんだろう…。

  そう思うか思わないかの間に、唇に温かいものを感じた。

  キュっと瞑ったまぶたを開くと無防備な川口さんの顔が。

  あ、まつげ長い…。

  そんなことを思ったところで抱きしめられた。

  「ありがとう、やっぱり吉井さんはかわいいね」

  そういうとまたキスをくれた。

  チュ。

  かわいらしい音。
  しかし…どんどん激しくなるキスの音は
  クチュ、クチュっと変わっていき、息遣いも荒くなる。

  ●激しく口づけて…

  クチュ…クチュ、っん。

  キスってこんなに感じるものだった?
  頭の中が溶け出しそうだった。

  いつの間にか、川口さんの唇は首筋…耳…胸元へと下っていった。

  正直ここまでの展開を想像していなかった私は、
  想いが通じたうれしさと、キスの気持ちよさ、
  それに少しの驚きで何も考えられていなかった。

  甘噛みしていた耳元にキスをしながら
  「いいね?」
  とささやく彼の言葉にコクンコクンとうなづくと、
  柔らかな手つきでブラウスを取り去っていった。

  そして、小鳥のついばみのようにキスしたり、
  口を開き唇を苦しいくらいに沿わせてくる。

  チュ…チュパ…
  っとキスの音に交じり、軋む音…私の声が交じる。

  「あ…ぁん…かわぐちさん…苦しい、ぅぁ…だめぇ…」

  体中が満たされた時、
  気持ちよさと同じくらいな苦しさが私を包んだ。

 「だめ?痛い?」

  そう伏せた目で言う彼を見ていると、
  たまらなくなってしまった。

  「だめ…あたし…あたし…ぁ…だめですよぉ…」
  「だめ…じゃない…ほら、俺も…もう…」

  早くなる腰の動きと、どんどん激しくなるキスの雨。
  どうにもならない気持ちよさ。
  快感の波が押し寄せ頭の中はもう真っ白だった。

  「だめ…だぁ…め…イっちゃ…ぅ…」
  「いぃよ…好きだよ、吉井さ…ん」

  その言葉とともに私達は果てた。

  川口さんに包まれる温かさ、
  乱れる息遣い…いまさら恥ずかしさが押し寄せてきて顔をうずめた。

  「順番がおかしくなっちゃったね…あらためて…俺も好き。」

  またあの、くしゃっとした笑顔をしながらキスをくれた。

  全身に彼の重さとぬくもりを感じ、
  今度は私から精一杯の幸せの気持ちを込めてキスを返した。


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 こんな経験おありの方はいらっしゃいますか

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