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今夜はちょっと変わったプレイを

2010年12月03日 23:53

セイラ 31歳 ホテルレストラン勤務~


セイラは31歳のホテルレストラン勤務のウェイトレスだった。

来週の金曜日は、交際3年目になる彼の誕生日。ふっと気がつくと、勤務中でも、あれこれ彼への贈り物を考えてしまうのだ。もっとも、セイラは勤務10年目で、現在はマネージャー見習いなので、仕事に支障をきたすようなミスはしなかった。

「森サブマネージャー、なんか、いいことあったの?」
「え? なんで?」
「だって、このごろ、いつにもまして笑顔がきれいだから」
同僚のウェイターに言われ、セイラは胸をドキドキさせた。態度に出ていたのだろうか?

「それはね、春だからよ。春はいいわねぇ。お花がいっぱいで、卒業式なんかの別れのシーズンでもあるけど、その後で、またステキ出会いの季節でもあるでしょ?」
恋人慎也(しんや)と出会ったのも、春だった。

昼休み、その彼からメールが入った。【今日は、早番だったよね? 会える?】
セイラは微笑して、【もちろん】と返信した。

落ち着いた和食の店で二人で夕食を取った後、慎也セイラホテルに誘った。セイラに異存はない。交際3年目、今なお二人の関係は、春のまっさかりなのだ。

「あのお店の日本酒、おいしかったわね。なんだか私すこし酔ったみたい」
「うん、セイラの肌がほんのりピンク色に上気して、とてもきれいだよ」

ホテルの部屋に入ると、セイラはいきなり後ろから抱きしめられた、と思ったら、「今夜はちょっと変わったプレイをしてみようよ?」アイピロウで目隠しをされた。

「え? なぁに? シャワーぐらい浴びさせて」
「あとでね。一体何日会ってなかったと思う?三週間だよ?もう、僕は限界だ。本当は、あの店に一部屋だけある、次の間に布団付きの部屋を予約したかったんだけど、あいにく先客がいたから」だから、ホテルまで我慢したのだと、慎也は苦言する。

その間も、セイラは服の上から胸をさわられたり、揉まれたり、キスされたりと愛撫をうっとりと受けていた。そして気づいた時は、ベッドに押し倒されていた。

「え? いやよ。なあに?」
「ラブアイテムのソフトな手錠。この前は、僕のネクタイ使ったけど、それじゃ君の手首にが残っちゃったしね。いいものを見つけたんだよ」

そんなことを言いながら、慎也は手早くセイラの腕を頭上でまとめて、拘束してしまったのだ。
「ねぇ、電気は消してね」
セイラは言ったが、慎也は笑って取り合わなかった。

「そう言うと思ってのアイピロウじゃないか?これを付けていれば、セイラの視界は真っ暗だろう?」
自分はセイラを明るい照明の下で鑑賞できるし、セイラは明かりが気にならない。

「服を着たままってのが、また新鮮だね」
と、慎也は笑った。
「ん、もう、私……、そうね、……奴隷スレイプ)願望はないと思うけど、Mの気は、ちょっとあったみたいかも」
セイラ目隠しされていることで、大胆になっていた。

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あなたを拘束してあげる
慎也セイラブラウスボタンをはずし、だが両手首はリストバンド拘束しているから、いわゆる、乱れた着衣のままという状態で、スカートウエストまでたくし上げて、ストッキングショーツは取り払ってしまった。

ステキな眺め。なんだか、調教しているみたいだ。僕って狼男かな?」
肩を震わせて笑んでいるのが気配でわかる。

「ねぇ、セイラ、こんなのは、いや?」
「……」
「もしかして怒ってる? 本当に嫌だったら、残念だけど諦めるよ」

だから。ほら。
慎也は、その名前の示すように、つつしみを持つ紳士で、狼男なんかではなかった。

狼ではなく、常にセイラを見守ってくれる大型の忠犬なのだ。ただ、時々、「待て」と「お預け」ができないことがあるだけで、決して乱暴な狼なんかではなかったのだ。

だからセイラは言った。
「いいわ、あなたの好きなように愛して」と。

「それじゃあ、セイラのイイところ、愛してあげるから脚、開いてよ」
「……エッチ、な……人、あっ、あ……」
「男はみんな、恋人の前ではエッチになるんだよ」
慎也は、セイラの淡い草むらをさぐって、一番敏感なクリトリスを剥き出しにすると、そっと尖らせた舌で舐め上げた。

セイラヘアって、薄いから、淡いピンクのかげりがすごく女らしく覗けるね」
「っ……慎也の……エッチ……」
「でもって、とても感じやすい。ねぇ、指だけで一度、イッちゃおうか」

やさしい愛撫に、セイラの息が上がって言葉が途切れる。愛撫に流されながらセイラは、ふっと心に決めた。誕生日プレゼントは、やっぱりネクタイにしよう、と思った。

――新しいネクタイで、あなたを拘束してあげるわ。身体だけでなく、心ね。と。
たまにはこんな奴隷ごっこも新鮮な、まだまだ蜜月の二人だった――。

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