- 名前
- ネコマルver2
- 性別
- ♀
- 年齢
- 44歳
- 住所
- 大阪
- 自己紹介
- ログない人はフレ登録しません。コメできんヤンww 画像は本人画像と拾い画像が混ざって...
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放課後の…
2010年12月21日 22:22
秋も深くなり、すっかり日も短くなってきた。下校時間を過ぎたこの美術室から見る窓の外では、すでに街灯の光が点っている。
「ふう……」
ひと息つくと、麻田君は水彩画用の筆を下ろした。
今年入学した高校で美術部に入部した彼だが、今度、大阪市のの絵画コンクールに出品することになっている。それが、今描いている作品だ。どうにも筆がのらない状態であったが、一年生の彼は絶対提出を命じられており、目の前の花瓶を写生しているところであった。
「ひと休みしたら、さっさと描きあげちゃおう」
気を取り直して絵筆を持ち上げた麻田君だったが、ガチャリと扉が開く音に後ろを振り返る。そこには、制服姿の女生徒がドア口に立っていた。
「あれ? 麻田君、まだいたんだ」
「あ……里見先輩」
美術部の部長を務める里見は、麻田君の一つ先輩で、面倒見のよい性格もあって、なにかと彼に良くしてる。
「私は、忘れ物を取りに来たんだけど……どうしたの、ミキちゃん? こんなに遅くまで」
「その呼び方、止めて下さい」
ちょっとムッとして、麻田君は言った。
「里見先輩は春菜だからハルちゃんって呼ばれてもいだろうけど…。」
“ミキちゃん”とは、もちろん麻田君、麻田幹彦のことだ。小柄で、線も細い少年のことを、女子部員たちはからかってそう呼んだりする。
だが、女の子のように可愛らしい、と評される外観にコンプレックスを持つ幹彦は、この呼ばれ方が好きではなかった。
「あぁ、ごめん、ごめん」
たいして悪びれもせずに、綺麗な顔に笑顔を浮かべながらも口では謝りつつ、里見は部屋の中に入ってきた。
「そっか、今度のコンクール用の絵ね。確かに、そろそろ急がないと間に合わないやんね」
どれどれ――と、里見は少年の後ろから、肩越しに彼の絵を覗く。その拍子に、ふわりと何かいい香りが彼女の方から漂ってきて、幹彦は密かにドキドキとしてしまう。
春菜は、そこそそ美人だ。もしかしたら美少女というべきなのかもしれないが、大人びた雰囲気を漂わせている彼女は、幹彦から見て年上の女性といった印象を強く与える。
男子たちの間でも人気のある女生徒のひとりで、幹彦も密かに彼女に憧れていた。
「うーん……」
その春菜は、少年の絵をしばらく見ていたが、やがて短く言った。
「楽しい絵じゃないねんなぁ」
「え?」
突然、自分の作品をけなされ、幹彦は驚いて振り返る。
そこに、思っていたよりも近い距離にある春菜の綺麗な顔を認め、彼は再びドキリと胸を高鳴らせて、あわてて前を向き直してしまった。
「麻田君。この絵、描いてて楽しくないんちゃう?」
そんな彼の内心を知ってか知らずか、春菜は後ろからほとんど寄り添うような距離で、幹彦に話しかけてきた。
「昼間もずっとつまらなそうな顔で描いていたし……もっと、なにかキミが好きな物を描いてみたら?」
「好きなもの……」
「そそ。その方がきっと楽しく描けるし、いい絵になると思うよ?」
少女の呼気が、僅かに幹彦の頬に触れる。自分の顔が赤くなってはいないかと心配する少年だったが、ひとつの思いが彼の心に浮かび上がってきた。
「あ、あの……じゃあ、」
口に出そうかどうか迷ったが、つばを一つ飲み込むと、幹彦は覚悟を決めて春菜に向かい合った。
「その、もしよければなんですけど……里見先輩、モデルになってもらえませんか?」
やった、言えたっ。
心臓をバクバクさせながら懸命に絞り出した言葉に、雪菜はどう応えてくるのか?
緊張に身体を強ばらせながら返事を待つ幹彦に、年上の少女は、しかし彼とは対照的に柔らかい笑顔を浮かべて返事をした。
「ん~……そっか、うん、えぇよ」
「本当ですかっ!?」
承諾の言葉に喜ぶ後輩の少年に、春菜は悪戯っぽい光が浮かんだ瞳を向ける。
「でも、それってやっぱり、告白だったりするのんw?」
「え……あ、あの、それは……」
改めて確認されると恥ずかしさがつのり、どもってしまう幹彦。そんな彼の様子に、春菜は小さくクスクスと含み笑いを洩らした。
「まあ、幹彦君が私のことを好きなことは、知ってたしね。
……それに私も、キミに興味があったし」
「先輩、それって……」
椅子から立ち上がって確認してくる後輩に、少女は頷いてみせる。
「うん。だから、おっけーだよ」
「やった……っ」
信じられないような思いを抱きながら、無邪気に喜ぶ幹彦。そんな彼を微笑ましそうに見つめていた春菜だったが、先ほどから瞳に浮かんでいる悪戯っぽい表情は相変わらずに、少年に尋ねてきた。
「それで、どんな絵が描きたいん?。
やっぱり……ヌードだったりするん?」
「い、いえっ。そんな……ことは」
顔を赤らめ、首を左右に振る幹彦。からかわれているのだろうと判断し、自分の狼狽を押さえ込もうと大きく深呼吸をする。
「あ、あの……普通に座っていてくれれば、それでいいですから」
体制を整えながらそう応える。だが、せっかく落ち着かせようとした心臓も、次の春菜の一言で、あっけなく混乱してしまった。
「あら、残念w」
「……え?」
(それって……) 残念とは、どういう意味なのか。動揺してうまく次の言葉が出てこない幹彦に軽く背を向けると、春菜は入り口のドアに向かって歩き出す。
何事かとそのスラリと綺麗な背中を見つめる少年の耳に、
『カチャリ』
と小さな音が聞こえた。
「さあ、これで私達以外、誰も入ってこれないわよ?」
ドアのカギを掛けた春菜が、少年の方を振り向いて言った。
「せん……ぱい?」
ほんのりと、少女の頬が染まっているのがわかる。彼女はそのまま、どうしていいかわからずに立ちつくす幹彦に歩み寄ると、そっと顔を近づけてきた。
「ん……」
幹彦の唇に、柔らかな感触が重なる。
(これ……里見先輩と、キスを……?)
軽く、合わせるだけのキス。
それでも彼にとって、これは初めての体験だった。唇が、他者の唇と触れ合う――それだけのことが、こんなにも胸を高鳴らせる。
「……はぁ」
唇が離され、幹彦の口元から吐息が漏れた。春菜はそんな彼を、目元を赤らめ見つめながら、言った。
「さっきのモデルの話だけど、本当にヌードじゃなくていいの?」
「え……で、でも」
春菜の口から出てくる言葉に、幹彦はまったく着いていけない。なんと答えればいいのかわからずに、ただおろおろとするだけだ。
そんな彼の首に、春菜の両手がかけられる。抱き寄せるように顔を近づけると、この年上の少女は、少年の耳元でささやいた。
「私は、キミのこと……脱がしてみたいけどなぁ」
(´△`) えっ?
***********
間違い訂正済みw ゴメンw
このウラログへのコメント
先輩も後輩もええけど、、、まずは写真の人を脱がせずたっぷりいじめたいわ~。今ちょームラムラ中w
雪菜ちゃん突然登場?
せんぱいかぁ…もぉ30年前の遠い記憶…
思い出しちまったww
才能あるのでは?
最初の『水彩画用の筆を下ろした』でエロを感じた
実体験かな?
ええのぉ~性春の1ページっていう感じで~笑^^
でも少女は、ちょい意地悪モードのネコマルみたいだ
そんなネコサンが好き…www
> yukiさん
看護師は患者のクオリティオブライフQOLを高める努力を…(ry
> ローズラインさん
(o ̄∀ ̄)ノ”ぁぃ
じゃ、とりあえぅ、ぬぎぬぎしまーすww
> やまねこ♪さん
ヾ(^-^;) ゴメンなさい 間違いで訂正しましたw
遠い昔の記憶…ってでも今の自分にメッチャ影響してるって思ってますww
> 孤光さん
ヾ(`ε´)ノ◎ー◎ タイホタイホー!
(〃∇〃) てれっ☆手錠?腰縄?
痛くせんといてぇ~♪ww
> ベッキャムさん
パルキーの先の皮を剥いて…
うむ、これが実力。
(* ̄m ̄)プッ
> ケヴィン☆さん
さー、どうやろ?
作家って実体験ばかりじゃないやんね?
でもノンフェクション作家もおるかww
さぁ、これはどうやろねww
> さささん
どうしても、オチをどうするか、
それが頭から離れず…
アカンアカンww
> akiさん
いっとく?
ハイ(-Д-)ウソ~
ゴメンww
> yukiさん
オケオケw
じゃ今日から3日間、逝くのは禁止で。
( ̄w ̄) ぷっ
> yukiさん
(´・ω・`)エェェェエ
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