【恐怖！ 「名探偵コナン」の呪い？】

アーティストが消えていく
「名探偵コナン」の呪い？
(メンズサイゾー)

　年内での芸能界引退を発表している歌手の愛内里菜（30）が、甲状腺の病気を患っていることを公表した。若い女性を中心に人気を集め、一時期は歌姫・浜崎あゆみに迫る勢いだった愛内の突然の引退に、ファンや関係者の間では動揺が広がっている。愛内は、2000年にリリースした「恋はスリル、ショック、サスペンス」（GIZAstudio）が人気アニメ『名探偵コナン』（日本テレビ系）の主題歌になったことがきっかけでブレイクしたが、彼女の突然の引退発表に対し、一部では"コナンの呪い"だという噂が、まことしやかに囁かれている。

　アニメ『名探偵コナン』は、アニソン歌手や声優の曲ではなく、一般のアーティストの曲を主題歌に起用することで知られ、この作品と関わることで大きく飛躍したアーティストは多い。主題歌が確実に売れる"ヒットの登竜門"とも言われたが、愛内をはじめ起用されたアーティストのその後は、意外にも順風満帆とは言えないケースが目立つ。そのため、ネットユーザーやコナンファンの一部から「コナンの主題歌に選ばれたアーティストは消える」との声が上がっている。

　97年に「光と影のロマン」（ZAIN RECORDS）でED曲を担当した元Mi-Keの宇徳敬子は、近年は新作リリースが途絶えがちになり、さらに今年2月、詐欺被害に遭ったことを自身のブログで告白。98年に「謎」（AOR）がOP曲に起用され、一時期はヒットチャートの常連だった小松未歩は、06年を最後にリリースが途絶え、今年1月以後は公式サイトの日記も更新されていないことから、公式発表はないものの事実上の活動休止状態。99年のED曲「Still for yourlove」（GIZAstudio）がスマッシュヒットしたルーマニア・モンテビデオは、02年のアルバム発表を最後に活動休止。ED曲に起用された「君と約束した優しいあの場所まで」（同）などで知られるバンドユニット「三枝夕夏 INdb」は、昨年解散を発表し、ボーカルの三枝夕夏はアーティスト活動から離れることになった。

　さらに、「運命のルーレット廻して」（B-Gram RECORDS）などが主題歌に起用されたZARDは、07年5月に坂井泉水が入院中の病院の階段から転落し、脳挫傷で死去。01年にデビュー曲「青い青いこの地球に」（GIZAstudio）がEDテーマに起用された上原あずみは、今年7月に"愛人詐欺"に関わっていたと報道され、契約違反を理由に所属事務所を解雇された。

　そうそうたるアーティストが主題歌を担当し、次々とヒットを生み続けてきた『コナン』だが、現在も順調に活躍していると言えるのは、B'zとGARNET CROW、倉木麻衣くらいだ。その倉木も、宇多田ヒカルと人気を二分していた頃と比較すれば凋落した感が否めない。確かに"呪い"ではないかと疑いたくなるような状況だが、業界関係者は「コナンの呪い」をどう思っているのか。

　「うーん、コナンの呪いでアーティストが消えたわけではないと思いますが......。『コナン』の主題歌には、原則的に大手音楽プロダクションのビーイング系のアーティストが起用されますので、それが関係しているのかもしれません。ビーイングはアーティストの売り出しには積極的ですが、旬を過ぎると冷遇されることで有名です。レコード会社のプッシュが急になくなり、タイアップがつかなくなったり宣伝が弱くなれば、自然と人気は急降下してしまう。言い方は悪いですが、使い勝手が悪くなればポイ捨てされるということです。だから、コナンの主題歌を担当したアーティストが消えていくことが多いのでしょう。『コナンの呪い』というより、『ビーイングの呪い』と言った方が的確かもしれませんね」（レコード会社関係者）

　大ヒットを飛ばしたアーティストが、簡単にポイ捨て扱いされる世界。げに恐ろしきは「コナンの呪い」よりも音楽業界の厳しさだ。

　（文＝ローリングクレイドル）


【笹パンダ・コメント】

　単なる偶然なんでしょうが、こうも重なると思わず「呪い？」と思ってしまいますよね。

　音楽の世界って浮き沈みが激しいから、大変ですよね。

　でも正直、今の主題歌って全然コナンの雰囲気に合って無いです。残念です。