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●彼女たちのこと その11 相互補完

2010年05月30日 00:12

●彼女たちのこと その11 相互補完

Nと私の関係は、言わば『相互補完』であったと思われます。つまり、お互いがお互いを完全に埋めて補うことの出来る関係であった・・と言うことです。


私は当時、世間や自分以外の人物に、あまり興味がありませんでした。もともと、社会性の無さは、幼稚園の頃からであり、人と摂しながら社会的に行動するような『かしこい』人物ではありません。女性との関わりも幼い頃から・・何故か、相手の思いが手にとるように判り・・常にしらけ気味でした。その上・・・高校生時代のデリバリーボーイ・・・考えてみれば、私個人、相当問題のある道を通って来た訳です。


NはNで・・まぁ、ここでは書きませんが・・かなり、異次元的生い立ちをしています。我々が一般的では無い、奇妙な波長で繋がっていたとしても、それは不思議なことではなさそうです。


ここで、面白いのは・・私とNの関係が極めて一般のそれに酷似している点です。多分、それは、人間の仕組みなのか、(-)×(-)=(+)と言う意味なのか・・いずれにしても、そのままであれば、Nも私もある意味社会性を持ち、救われたのでは無いかとさえ思います。残念ながら・・そうは行きませんでしたが・・


さて、他の彼女たちとは・・と言うと、私とNのような相互補完の関係に無いことは明白です。結論から言うと・・・Nと私の関係は、仮に、それが(-)×(-)=(+)であったとしても、一般的な恋愛に寄り添ったかなりリアル男女の関係であった・・もしくは形態としてはその酷似形であり・・その他の彼女、あるいは全ての私と出会った女性は・・私にとって恋愛遊戯の対象であった・・・と言うことだと思います。


やはり、Nは私にとって、特別の人であったようですね。

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