井口さん2-いじめられる

「やがみさん　明日楽しみですね」

なんかすごい上機嫌の井口さん

あの日以来　なんか生き生きとしてる

ご主人とも上手くいってるようだし

だったら　ご主人と仲良くしてて欲しい

そんな気もするんだけどね・・・


先日同様に結構大胆な格好・・・

でも31ってちょっと前まで

20代だったわけだし

わたしより自然な格好なんだろうな

『今日は何をご希望で？』

(気持ちいいことたくさんお願いします)

『たくさんと言っても色々ありますよ』

(とにかくうちの主人にも出来て気持ちいいことを)

なんかただのえっち好きになってるし・・・


主人は別な意味で井口さんに

価値観を見出してるみたいで


それは写真・・・

してるとこを井口さんに撮らせる

坂井ちゃんでもいい気もするけど

主人が言うには

坂井ちゃんは我が強すぎるとか

写真を撮ることよりも

されることに気がいっちゃうって

井口さんはそうじゃないとか

よくわからないけどそういうことらしい


『とりあえずシャワーでも浴びてきてください』

(あ、はい)

『わたしらは寝室にいますので』

(はい)

『それでひとつ約束して欲しいんですが』

(なんでしょう？)

『バスタオルはそこにかけて全裸で来てください』

(全裸ですか？)

『はい　全裸です』

(全裸じゃないとダメなんですか？)

『駄目ってわけじゃないですけど

そうなったらご希望に添えなくなります』

(どういうことですか？)

『まあ　あまり気持ちいいことはしないだけです』

(それ　いやです)

『嫌でも仕方ないことです』

(何でそうなるんですか？)

『単なる意地悪です』

(ええっ！)

また　意味不明なことを言い出す・・・

でも　この人の場合

これを本気で言ってるとこが

ある意味すごい・・・

そして井口さんが浴室に入る

わたしたちは二階の寝室へ・・・

主人がなんかまたとんでもないことを・・・

窓のカーテンを全開にしながら・・・

「ねえ、それって・・・」

『うん、寝室に来るには

まず　隣から丸見えになったここを抜ける

そして　これまた隣から見える廊下

階段をのとこの窓を通って

またまた隣から丸見えな廊下を通って寝室』

なんか・・・

考えただけで眩暈すら感じる・・・

井口さん　来れるかな・・・？

『で、井口さん来るまでさ』

「うん？」

『二人で楽しもうさ』

寝室に入るなり抱きしめられる・・・

そしてキスをされ

服を脱がされベッドに寝せられる・・・

「あっ・・・」

耳にキスをされる・・・

『思いっきり乱れて井口さんを迎えようか』

耳元で囁かれる・・・

頭にすごく響く・・・

「あぅっ・・・」

胸を包み込むように・・・

舌が唇をなぞる・・・

「はふっ・・・」

開いた唇から声が漏れる・・・

「あふっ・・・」

胸を舌で吸うように・・・

乳首が飛び出して・・・

それを吸われる・・・

そしてまた陥没していく乳首・・・

わたしが感じていく過程のひとつ・・・

でも・・・

今日は・・・

主人の口はそれを許さない・・・

吸い出され軽く歯で挟まれる・・・

『目を開いて』

「うん・・・」

『口を開いて』

「うん・・・」

『腕を開いて』

「うん・・・」

『足を開いて』

「・・・うん」

言われるままに・・・

体を開く・・・

なんか・・・

改めて言葉にされると・・・

やっぱり恥ずかしい・・・

『あそこも開いてるね』

「意地悪・・・」

声が漏れたとき・・・

あそこも開いたのを感じてた・・・

いや・・・

口より先に・・・

まっさきに開いてた・・・

言葉にしないけど

主人の目が言ってる気がした

本当はまっさきにここが開いたんじゃないの？って

「はっ・・・」

開いたあそこ・・・

下の唇にキスをする・・・

下にキスをされ上から声が漏れる・・・

主人が言ってた言葉を思い出す

唇にキスをしてあそこが濡れる

あそこを舐められて口から声が漏れる

上から体を通り抜けて下が濡れる

下から体を通り抜けて上から声が漏れる

なんか納得しちゃうものがある・・・

「あうん・・・」

な、なんか今日はいつもにも増して・・・

体が敏感だ・・・

井口さんがいるせい・・・？

主人じゃないけど・・・

井口さんが来たとき

最高に乱れた姿で迎えたいから・・・

いや、見せたいから・・・？

「な、なんか・・・今日・・・」

『ん？』

「わたし・・・過敏・・・」

『いいことだ』

「そう・・・なの・・・はぁっ」

体をのけぞらして・・・

いっちゃった・・・

「い・・・はっ・・・だめ・・・また」

なんか・・・落ちない・・・

今日は　いっても・・・

落ちてかない・・・

「あんっ・・・またっ・・・」


もう・・・

体中の力がぬけて・・・

そういえば・・・

井口さん・・・

どうしたんだろ・・・？

もう・・・

1時間近く経ってるのに・・・


主人に寄りかかるようなかっこで

主人の指が口元をぬぐう・・・

主人の指先とわたしの口・・・

糸をひいて繋がっている・・・

今のわたしって・・・

どんな風に見えるんだろ・・・

快楽に溺れた淫らな女・・・？

それとも快楽に浸ってる幸せそうな女・・・？


(やがみさぁん、ひどいです)

泣きべそをかきながら・・・

井口さんがやっと来た・・・

四つんばいでドアからこっちを見てる・・・

「あふっ・・・あぁぁ・・・」

井口さんなんかお構いなしに

気持ちよさに浸ってるわたしを

うらめしそうにわたしを見てる・・・


恥ずかしかったよね・・・

わかるよ・・・

でも・・・

約束守ったじゃない・・・

よかったね・・・

気持ちよくなれるよ・・・

なんか・・・


わたし・・・


思考・・・


　　　　　　　　・・・めちゃくちゃだ