見てる・・・？

空と団地
時々それを見てる
早朝6時
まだ人が動き出すには早い時間
空と団地はわたしを見ている
.
.


『おはよう』

その言葉に少し目が覚める・・・

でもまだ半分夢の中・・・

夢見心地の中のキス・・・

耳を舐められる・・・

「ん・・・」

体の上を流れるように・・・

指と舌が動く・・・

「あん・・・」

少しづつ頭と体が目覚めてく・・・

現実に戻されても・・・

夢見心地が維持される瞬間・・・

くちゅくちゅ

音の少ない朝・・・

2つある窓は開けられて・・・

カーテンも開けられ・・・

音と姿をさえぎるものはなくて・・・

隣の家の人が耳を凝らせば・・・

聞こえてしまうかも・・・

団地に向かって開かれた体・・・

見られてるような気がする・・・

そんな思い込みが・・・

わたしを感じやすくさせてた・・・



でも先日知ってしまった・・・

100均で会った彼の会社の人・・・

その人が見てた・・・

不倫相手の所にお泊りした翌日・・・

偶然覗き見たとか・・・

ただね、結構距離あるから・・・

双眼鏡で覗いたって・・・

しっかり見られてる・・・



いやらしく体をくねらす姿を・・・

しっかりと見られてる・・・

いい体してますねって誉められたって・・・

喜んでいいの・・・？

恥ずかしさが勝つよ・・・

それでも・・・

それが体を淫らにさせていく・・・

「あふっ　ああん」

感じやすさがあがっていく・・・

本当にいやらしくなってるわたし・・・

『絶対　他の男にはやらんよ』

あたりまえだよ・・・

性人形になるって言ったけど・・・

あなただけのだからね・・・



「あぁ・・・いい・・・」

今日は見てるのかな・・・？

見てるなら・・・

しっかり見てってよ・・・

この人だけのいやらしい人形・・・


・・・


やっぱり・・・


通常の感覚が・・・



麻痺してるよ　　　　　　　　　　　　　　・・・わたし