ついにキス・・・

ぴちゃぴちゃ・・・
目隠しされたわたし・・・
そして・・・
もし・・・
その相手が・・・
坂井ちゃんだったら・・・


[おはようございます]

「あ、おはよう」

なんかいつもより・・・

嬉しそうに見える・・

[夕べはごちそうさまでした]

「えっ・・・何が・・・？」

返事はなくニコニコしてるだけ・・・




急にめまいを感じる・・・

同時に鼓動が高くなる・・・



26には見えない・・・

この幼い顔が・・・

わたしのを音をたてて・・・



そして　わたしは・・・



いかされた・・・



・・・



どんどん自分が・・・

いやらしくなっていく・・・



嫌じゃない・・・

むしろワクワクしてる・・・



軽く何かが弾けた・・・



[あの、どうしたんです？」

「坂井ちゃん・・・」

[はい？]

「キスする・・・？」

きょとんとした坂井ちゃん・・・

やがて満天の笑みを浮かべる・・・

[はい！]



坂井ちゃんの方から・・・

キスしてくる・・・

軽く唇が触れる・・・

そして離れて・・・

今度は少し積極的なキス・・・



・・・・！



これと同じキスを知ってる・・・

それと同じキスを得意としてる人を・・・

わたしは知っている・・・

まさか・・・

　

[三回目いきまぁす]



間違いない・・・

このキスは・・・

彼のキス・・・



指が耳から肩に・・・

そして・・・

わたしの手を・・・

自分の胸に誘う・・・



ここは彼と違う・・・

いや　これはやっぱり彼のだ・・・

女性バージョンとでもいうのか・・・



[はぁ・・・やっと・・・]

「えっ・・・？」

[キスしたかったんです]

「わたしと・・・？」

[はい！なんか順番が逆になっちゃったけど]

「・・・」

わかりたくないけど・・・

意味がわかっちゃう・・・

「ところで・・・今のキス・・・」

[はい？]

「どこで・・・？」

「彼氏さんに教わりました」



やっぱり・・・

そりゃ触っていいって言ったけど・・・

普通キスする・・・？

あ、でも　あの人　異常なキス好き・・・

「ほかに何か教わった・・・？」

少し顔を赤らめる坂井ちゃん

[はい、ｲﾛｲﾛﾄ・・・]


めまいを超えて・・・

世界がまわってる気がした・・・


もうすぐ・・・


わたしは・・・



きっと・・・



深みに・・・
　　




　　　　　　　　　　　　　　　・・・沈んでいく