ドアの隙間から・・・

.
.
.
.
.
.

少しかすれた声が可愛いですね・・・
坂井ちゃんが言った言葉・・・
しっかり聞かれてた・・・
聞こえないはずがない・・・
だって・・・
聞かれてるのわかってて・・・

『聞かせたかったんだよ』
彼に耳元で言われて」・・・
頭の中に響いた・・・
きっと・・・
そうなんだと思う・・・


彼がキスをする・・・

また聞かれるんだ・・・

そう思うと・・・

すごく感じやすくなる・・・


くちゅくちゅ

もう音が出るくらいに感じて・・・

「はぁっ・・・」

声を抑えるなんて考えない・・・

四つんばいになって・・・

お尻を突き出して・・・

彼の指に合わせて・・・

お尻を動かす・・・

「そこ・・・いい・・・あん・・・」

淫らだ・・・

こんな姿で・・・

坂井ちゃんは・・・

こんなわたしを想像してるのだろうか・・・

年上だからって・・・

お姉さん風吹かせて・・・

そして彼は・・・

とことん悪魔だ・・・

こんなわたしの気持ちを・・・

見透かして・・・

さらに追い込む・・・

四つんばいも保てず・・・

つぶれたカエルみたいに・・・

シーツに張り付いたわたしを・・・

ふたたび四つんばいにさせて・・・

後ろから・・・

抱きかかえるように・・・

崩れ落ちるのも許してくれない・・・

「はぁ・・えっ・・・今・・・なんて？」

『こっそり見においでって』

「だ、だれに・・・？」

『決まってるでしょ』


頭が破裂する・・・


そのくらいカァーって・・・

頭に血が上った気がした・・・

『ドア　開いてたっけ？』

ドアを見る・・・

かすかに開いてる・・・


まさか・・・まさか・・・


まさか・・・


いるの・・・？


そこにいるの・・・？


見てるの・・・？


本当にそこにいるのかはわからない・・・

ドアだって初めから・・・

開いてたのかも知れない・・・

それはそれで怖い話だけど・・・


見てるの・・・？


わたしは混乱した・・・


いや・・・見ないで・・・


見てるの・・・？


見てっ・・・


違う・・・


見ないで・・・


見て・・・見ないで・・・見て・・・見ないで・・・


「いや・・・やだ・・・いっちゃう・・・


だめ・・・　恥ずかしい・・・　気持ちいい・・・」


頭の中も言葉も・・・


めちゃくちゃ・・・



「いく・・・いやぁぁぁぁぁぁ・・・」



シーツに顔を押し付けて・・・

腰がくねくね動いてる・・・

いやらしい・・・

この淫らな姿・・・

怖くて・・・

顔があげられない・・・

ドアの隙間から・・・

どっちなの・・・？

怖くて聞けない・・・


わかってることは・・・


見られてるかも・・・


そう思いながら・・・


感じて・・・


いつも以上に乱れた・・・


わたしは・・・



それを・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・望んでる？