某サイトでの出会い７～最終回～

つづき・・・・








「激しいのね・・・」と・・・・

その言葉がやたらと照れくさく感じる俺だった・・・



「そう・・・？」

なんて照れ隠しな返事をする俺。

そのまま雑談をしながらお腹の肉をつまんだり。

そうこうしているうちにいつの間にか俺は寝ていた。



仕事の疲れやアルコールの影響もあったのだろう。

普段は熟睡出来ない俺が、
このときばかりは深い眠りについていたようだ。


小一時間ほど寝たのかな。

目が覚めると彼女も寝ていた。

そんな彼女の寝顔を見ていたらさ・・・。

なんか元嫁のことを思い出しちゃってね。

口をパッカリ開け、バカ面で寝ていたアイツのことを。


そんなことを考えつつも、
タバコが吸いたくなったので俺はベットから降りた。

すると彼女も目を覚ましてね。

「おはよう、寝ちゃったね・・・」なんて。


時計を見るともう夕方の６時近くだった。

彼女にはこの後、子供の夕飯やら家事なんかの
現実が待っているわけだしね。

「そろそろ帰らないとまずいでしょ？」と、
俺は彼女に帰宅を促した。

「そうですね・・・」
この瞬間、彼女は現実に戻ったように感じた。


お互いシャワーを浴び、帰り支度。

部屋を後にし、エレベータへ。

フロントで冷蔵庫の料金を精算しチェックアウトした。


彼女を近くの駅まで送る。

「今度はどこかの店で飲もうよ」なんて約束をし、
彼女は車から降り駅の改札へと消えていった。

その姿を確認すると俺は車を自宅へと。


週末の夕方のひどい渋滞に巻き込まれたが、
この日を振り返り考え事をするにはちょうどよかった。


適切な言葉ではないかもしれないが、
なんか清々しい気分だったな。

池袋北口の彼女に最後に会ったときのような
孤独感や寂しさみたいなのは感じなかったし・・・

１９歳のあの娘に感じた
罪悪感のようなものも感じなかったね。



でもさ・・・、まだ離婚して二ヶ月・・・

俺は一体何をやっているんだろうって・・・ね。


「前向きに」なんて言っていても、
俺の前向きさはなんだろう・・・ってね。

女性の体を前向きに求めてばかりだよね。俺は。


心と心が触れ合うと傷つく時がいつかは来る・・・

たぶん俺はそれを恐れているのかなぁって。


今日会った彼女とも所詮は
携帯電話一本でしか結ばれていない仲。

お互い面倒になったら切り捨てるのは容易いよな。


そんなことを考えながら運転していると
彼女からのメールが。

「今日はありがとう・・・」とか
「また会いたい・・・」とか
「帰りの運転は気を付けてください・・・」とかね。


そんな彼女の謙虚で気遣い溢れるメールを見たら、
自己嫌悪に堕ちた気持ちも少しは晴れてきた。

俺は物事を深く考え過ぎなのかもね。


かなり時間が掛かったが、ようやく家に到着。


すこし色々考えながらも
彼女にメールを返信した。

内容は・・・・・・。


さて・・・・、

この先俺は何をし、
何を考え、何処へ向かうのだろうか・・・・







　　　　　～～終わり～～

　　　　（とりあえず・・・笑）