某サイトでの出会い３～肉体関係～

つづき・・・・





当日。朝の８時頃だったろう。

彼女からメールが来た。

時間の変更か確認の内容かと思ったら、


「会えません・・・・」と・・・・


寝ぼけながらそのメールを読んだ。

何やら身内に不幸があったと言うことで・・・

当然、俺なんかと会っている場合ではないよね。

言葉を選び、俺に謝罪するメールを何回も読み返した。

何度も何度も読み返すと、

「会えないのか・・・」って。

正直、そう思ったね。

理由も理由なので、
己のことばかり考えているのは不謹慎なんだろけど、
それが正直な気持ちだった。

返信するに何と書けばいいのか言葉が出てこない。

なので、
「掛ける言葉が思いつかないので・・・」
と
「落ち着いて気が変わっていなければ・・・」
なんて返信をした。


もしかしたら、
もう会う機会もなくなったかな・・・って思ったね。

後は時の流れに身を任せるしかないなぁって。



それから数日後に彼女からメールが。

「気が変わっていなければ会ってくれますか？」

なんて内容でさ。

嬉しさよりも、安堵感のほうが強かった。

お互いのスケジュールを確認しあってね。

４月４日に会うとことに決定。



そもそも、お互い会う目的は一緒だった。

それは・・・・・、体の関係。

もちろんさ、実際に会ってみないと分からないけど。

彼女が俺を気に入らないこともあるしね。

肉体関係が目的でも、
お互いそればかりを求めているわけでもなかった。

とにかく彼女は俺と会って、
「いろいろと話したい　」
それは何度もメールに書いてあった。

俺もさ、
とにかく「やりたい！」
ってわけでもなかったしね。

いや、最終目的はもちろん
最後までの関係を求めていますよ。　　はい。

なんと表現すれば・・・
お互い何が何でも　ってことじゃないんだよね。

ガツガツしていないって感じかな。

だからお互い惹かれあって
ここまでに至ったんだと思うな。たぶんね・・・。



そして・・・

４月４日

俺はある駅の前にいる。

それはある女性と会う約束をしているからだ。

いよいよ約束の時間。
この時間はどの店もランチで賑わっているだろう。


駅前には着慣れないスーツ姿の集団がうようよ。

そんな光景を横目に、
俺は緊張の中
それらしき女性の姿を探す・・・・

が・・・いない！

するとメールが。

「今着きました」と。


緊張と初春の暖かさで汗が・・・・



続きは後日に・・・・