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「ス・キ」

2008年01月11日 12:56

「ス・キ」

「明けましておめでとう!」
「あ~。まさ。おめでとう!。今年もよろしくね。」
「こちらこそ、・・・・。そんで、会いたいんだけど」
「え?・・・・。いいわよ。」
「明日は?]
[仕事終わるの8時過ぎるけど、いい?」
「ぜんぜん、じゃあ、この前の店で」

 と、彼女との約束を交わした。

 当日、時間より30分位前に付き、店に入るとテーブル席は新年会やらで満席。しばらく、カウンターで手酌のビール彼女を待つ。
 この歳のもんだからこんな居酒屋がなんとなく落ち着く。カウンターも時間と共にドンドン詰まってくる。
 そして、携帯がなる

 「どこ~?」
 「うーーーん?」
っと、振り向く・・・
 「いたいた」
と、同時に携帯が切れる

 「混んでるね~」
 「場所変わろうか・・・?」
 「いいよ。ここで」
そんな会話が聞こえてか、横の人が詰めてくれた。
ギリギリのスペースだけど、そこに座った。

 「ビール飲んでるの」
 「乾杯しよう」
 コップをもらい、彼女についで
 「ほら~」
 瓶を取り上げられ、彼女が注いでくれた。

 「乾杯!」

 「あれ、早くないか?」
 「そおう、なんかソワソワしちゃって、着ちゃった」
 
 彼女もまるで乙女のような笑顔で・・

 「俺もだよ。だから先にたのんじゃったよ」
 「あ!煮込み、いいね~。」

 焼き鳥と煮込みを二人でつまんだ。

 「も少し、こっちに来いよ」
 「うん、」
 
 完全に肩と肩が触れ合う密着状態になる。
 そして、テンションの高ぶりをお互いに感じながら
 密着している彼女太ももの上に手を置く。普通の会話をしながら
 痴漢のおじさん行為を行う。
 彼女は「ドキ」っとしたが、すかさず私の手をそのまま握った。防御 として。

 いたずら小僧のようにニャっと笑うと、母親のように口元が
 「こら!!」
 と動く。

 私は、その手をそのままずーと握っていた。彼女太ももの上で二人の手が繋がれていた。

 そして、彼女の方から私の手をいじり。パーの状態にすると、指先手で遊んでいる。でも、くすぐったい。

 「こら!」っと、手をよけると。すかさず手を捕まえられ、
 「だめ!」っと、元の位置に置かれた。
 そして、手のひらに文字を書いているのが判った。

 「ス・キ」って、書いている。

 「オ・レ・モ・ス・キ」 と、彼女の手のひらに書いた。

 そして、目と目がお互いで合わせた。

 「好き」
 「俺も、好きだよ」
 と、伝わる。

 「行こうか?」
 「うん。」

 で、通じた。
  
 

このウラログへのコメント

  • 明菜 2008年01月11日 18:41

    い い な ぁ               会いたい時に、、会える って。。。

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