MになったSおんな､突き放しても更に…

彼女､さすがに氷りついてた｡そこまで露骨に嫌そうにされると思ってなかったのかな?でも､彼女の強い拒絶の態度が原因で､ふたりの関係はすでにあかの他人以上に疎遠｡仕方ないよね｡
なんだこれ?こっちも一瞬ｷｮﾄﾝ…｡押し付けられたのは､発表会の芝居の台本を要約し解釈を付け加えたﾌﾟﾘﾝﾄ｡でも､さすがに面前で捨てるほどの勇気はなく｡仕方なくちょっと目を遠して内容を確認してから｡汚いものに触れるように指先で摘んで椅子の下に放り投げた｡一応､分からないようにだけどね｡
彼女､うちひしがれてはいたけど｡気をとり直して､全員に配り始めた｡しかし､彼女のやりそうなこと｡偉そうに自分の考えを披歴して｡まあ､そのﾌﾟﾘﾝﾄ､分かりやすくはまとめられてたし､そういうの苦手な人には役立つかも｡でも､自分は､彼女との絡みは一切なし｡彼女の考えを知る必要もなし｡知りたくもなし｡だいたい端っこに座っている訳でもない自分から配り始めるなんてあまりにも意図がﾐｴﾐｴ｡ただ､自分へのｷｯｶｹづくりのためだけにここまで手をこませるのか?ってね｡そこまで､ﾌﾞﾗｲﾄﾞを捨てるの?卑屈に気を引こうとするの?ますますあきれて､彼女へのｱﾚﾙｷﾞｰは更に強くなっただけ…