秘書(3)

聞くと、ズーと赤字続きでいつも喧嘩の耐えない日々だったそうだ。なんととか、固定客を増やそうと思って、女将さんもがんばれば、
　「お前は、ホステスか！」
　「ここは、そういう店じゃないんだ！」

お客が帰って2人になると何時も怒鳴ったという。

　「え、俺なんかも、その原因を作った内じゃ～？」
　
　「いやいや、みんなにそうなのよ。私。別に色仕掛けで、接客してるつもりではなかったけど。やきもち焼きなのよ」

　「だったら、もっと、女将のこと、大切にすればいいのに・・」

　「ね。女なんかさ～。子供がいると、女になっても限界が有る訳よ」
　「ところが、男はね・・・・」

　「俺は、無理かな。子供好きだから」

　「奥さんは？」

　「そうだね・・・。裏切れないな。」


　「そうよね、普通に暮らしている夫婦の間は、そんなもんだと思うわ」

　「俺、普通か～。そうだね」

　「一緒に、仕事して、家にも一緒にいて。四六時中一緒で、そうすると、旨く行かなくなると、本当にうまくいかなくなってしまうのよ」



　そんな、会話をしながら、お酒もお互い結構入っている。
　そして、私が会社を起したこと等の話題へと変わって、

　「あ～。酔った。しかし、本当に客こないな。」

　「言わないで・・。」

　「また、明日来るよ。」


　そして、私の行き付けの店になる。今日はあの店となれば、車は会社において、電車で帰り。駅から歩いていく。

　
1年程、経った後

「そうか、俺の好みで、3人選んじゃうか？」
「そうしたら、もう、決まったようなもんだ」

　翌日、２次試験との名目の作文を見ながら、履歴書と面接の時の印象をまったくの自分の好みで、３人を選んだ。

　３人とも、共通している事がある。髪型がポニーテールであった。私は、女性がポニーテールにする瞬間の仕草と、その後の引き締まりった雰囲気がとにかく好きです。
　なので、良し、やるぞ！！って感じを受けたのでした。

　本人達は、何にも知らんけど、最近は、しなくなったな。ポニーテール。いいのにな～。

つづく