- 名前
- まさ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 63歳
- 住所
- 神奈川
- 自己紹介
- 居酒屋で、一緒にお酒を飲んでくれる人、募集します。
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秘書(2)
2007年11月15日 17:01
私が良く行く居酒屋は、会社からは離れて、家からも程ほどの距離にあります。
前は、普通の御寿司屋さんでした。江戸っ子気質の威勢の好い旦那さんと、今居る女将と2人でやっていました。
たいした、いいネタが有る訳でもなし、お酒も普通のお酒。いつも、ガランとしていた。
でも、私には仕事帰りに、チョット寄っていこうかと言うにはちょうど良かった。
もう少し、和んでから帰りたいと言う気分の時があります。決して家が和まない、休まらないというわけでもないけど、
ただいま~って、帰る時は家族の父親に徹していたい。たまに早く帰るのだからそのまま、早く帰ればいいのにって、思うかもしれませんが、ワンクッションが必要なんです。
その、寿司屋はちょうど夫婦で一生懸命に流行ってないけど、がんばっている。奥さん(女将)もたどたどしいけど、また、それが良いい。
そんな訳で、私はかなり頻繁にその店を通いました。旦那には悪いけど、正直女将目当てって言うのもありましたね。
しかし、私が独立する前1年くらいは、私も多忙の為、いつも帰りが午前様。又は出張などでほとんど寄る事が出来ないでいました。しばらくして、店構えが変わっているのに気が付いた。しかし、例のごとくもう、店は閉まっていた。
そして、会社の登記が終わり。事務所もなんとなくカッコが付いてきて、早く帰れる日が来た。飲むつもりで居たので、会社に車を置いて電車で帰宅。駅からタクシーで家に帰る途中。いつもの寿司屋を思い出した。
「ここで、いいや。」と、運転手に告げると
「はあ~?」とした顔。それもそう、200メートルも走ってない。
いいんだ、ごめんね」
そして、しばらくぶりに入った。
「いらっしゃい!!」
「まあ、ひさしぶりね~」
と、いいながら、カウンターの向こうに女将がいる。
カウンター越しからお絞り
「・・・・」と思ってたら
「ごめんね、私一人なの・・・」
まだ、状況がつかめない私、
「店、変わったの。居酒屋になったの。」
なんの、こちゃか????。の私。
「マスターは?」
「今、居ないの・・。」
「何に、する?ゴメンネ。メニューコンだけ!」
居なくなったって・・・?。でも、どこまで聞いていいやら。
「だから、私がガンバんないと。食べていけないのよ。」
そうか、確かに子供さんもいかよな~。家のことかわんなかたけ~。あまりの出来事に、オロオロしている私。
「ビール、瓶でね。後は、お魚焼いて・・。」
と、無難に注文。そして、女将に注いでもらって、お返しに私もビールを注ぐ。
お酒が入ったせいか、
「本当はね、女作って出て行ったの。昔、修行してた先の知り合いだって・・・」
「どこに、居るかしってるの?」
「しってるよ。でもしょうがないじゃん。もう」
あんまり、聞いちゃ悪いなって思い、
「はい、」ビールを注ぐ。
つづく。
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