ｽｸｰﾙは芝居の稽古になり…

最初は自分がﾃﾚﾋﾞに映ったらどうだろうかとか､その程度｡それがﾚｯｽﾝが楽しくなるにつれ､ひょっとしたらﾌﾟﾛになれないだろうかって｡そうなると､すべて一から納得出来るまで調べ直してみたくなる｡ｸﾗｽﾒｰﾄも色々な噂を聞い来るし｡この事務所では､ほとんど仕事がないとか｡そうなると安易にｽｸｰﾙを決めたことが悔やまれて｡他のｽｸｰﾙや事務所のことも色々調べて｡大手が安心かなって｡とりあえず､二ヶ所応募してみた｡ひとつは､大手制作会社のK際放映系のｽｸｰﾙ｡もうひとつは､ｷｰ局Nﾃﾚ系のｽｸｰﾙ｡一次審査は､書類選考なので結果待ち｡ただ､もちろんﾚｯｽﾝはﾚｯｽﾝで益々頑張った｡仕上げの内部審査会用の芝居の稽古になり｡やっぱり基礎ﾄﾚｰﾆﾝｸﾞよりも凄く楽しくて｡演じるって経験もなかったし｡新鮮で､刺激的｡とにかく自分なりのﾘｱﾙを求めて｡しゃべり方､動作｡いろんな工夫をして､試してみて｡相手役との呼吸もあって｡50代の夫婦､成人した娘と息子｡何気ない朝食の会話から始まり､娘が恋人を両親に引き合わせるｸﾗｲﾏｯｸｽまで｡段々皆の気持ちがひとつになるのが分かるし､それとともに芝居が芝居らしくなっていく…