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小エビと教会の鐘の音

2007年08月24日 10:38

毎週木曜日の買出しに出かけ、スーパー近くの魚屋で鱈の揚げ物が出来るまで目の前で捌かれた生鰊に刻み玉葱をつけてその尻尾つまみ上げ、下から徐々に齧って行く間にも冷えた緑のハイネケンの缶で生魚を洗い流すのにちびちびと咽喉を潤し、そのうち熱々の揚げ物が出来上がったものと一緒に昼飯にしてからスーパーで30kgほどの買出しをして、明日義母を朝早くこの夏何度目かの血液検査のために病院に付き添って自宅に戻しその足で250kmほど離れた北の田舎町でフリージャズフェスティバルがあるのでそれに駆けつけるので今のうちにガソリンスタンドステーションワゴン満タンにしておいて、と道路に出ると久しぶりに交通渋滞に巻き込まれた。

車に優先して運河を行きかう大小の船に加えて個人のヨットクルーザーがこの上天気のためか夏の終わりを一挙にここで締めくくろうとしているのかここでも渋滞気味で跳ね橋が上がっている時間が長引いているに違いない。 この国では水上交通が陸上交通に優先するので仕方なくのんびりエアコンの効いた車内でラジオから聞こえるニュースや音楽を聞いていた。

その1)
魚屋で目の前のいろいろな魚を見ながら昼食にしたことから記憶に留まったのだが、小エビの値段が倍増になったと言っている。 普通は店頭で1kg700円ぐらいのところが既に水揚げし、競りの段階でそこまでいっているらしいからこれからしばらくの間は店頭価格が悪く行くと今の倍額あたりまで上がるかもしれないということだ。 これは輸入物ではなくオランダで今、えび専門の漁船が350隻ほどあるのだがそれが北海イギリスの西からデンマーク沖にかけて操業しており、この何週間かの悪天候と気候の変化のためか操業日数が少なくそれで収穫量も少なくそれに加えてどういうわけか英名 Whiting (コマイ型のタラ)ラテン名 Merlangius merlangusオランダ名 Wijting がEUの協定でこの何年か保護されていたため繁殖してこれが餌の小エビの幼虫というかプランクトンに毛の生えたようなのを食い漁り結局このダブルパンチ市場の値段が倍近くになる、という話だ。 しかし、実際、医者アドバイスでこの何年も海老の類は口にしていないから自分には別段どうと言う事は無いのだが世の中ではこれで困る人も幾分か出るのだろうがこれで何年かしたらこの小型の鱈が出世して我が家でたっぷり鱈鍋ができるようになるのだろう。 しかし、魚屋に行けば北海産の海老でなくても世界のさまざまなところから大小の海老が入ってきているのだからあまり影響がないようなのだがそれでも北海産の小エビに固執する人がいるのだろうか。 米は日本産のものでなければ口にしない、というような種類の人たちかもしれぬ。

その2)
きのうの日記、というかゼーランド滞在記のなかで教会の塔に昇って鐘の下でこれが鳴ったら、、、、というようなことを書いたから記憶に残ったものだが、教会の鐘の騒音公害、というものだった。 都市には条例で住宅地域に限らず田舎でも住環境に及ぼす騒音の限度を70デシベル(db)に制定してありそれには罰則も付随しているとかでこの度、オランダ、ティルブルグ市の教会の鐘が今まで喧しいと住民から苦情が出ていたものの改まらなかったから担当局が今朝の早朝6時の鐘を測定したら82dbを記録して今まで改まらなかったから罰金、ということになったそうな。 それで教会に5000ユーロ(約75万円)払う義務が出来、それを誰が支払うかでもめている、という話だ。 教会檀家か世話人たちかはたまた牧師か鐘を鳴らす技術を請け負っている業者か、ということらしいが今のところ教会弁護士さえつかまらないそうだ。 ラジオの解説ではこれには少々裏がありそうで近年、世界中で、ここヨーロッパででも問題になりがちな移民の、宗教上ではモスリムの寺であるモスクの外に向かって行う朝夕のコーラン詠唱に対抗すべくキリスト教会の鐘の音で詠唱を消そうという意図もあるのではないか、という推測だ。 もちろん教会側はそれを認めることはありはしないものの宗教の鍔迫り合いが起こっているのかと面白く思った。 勢力を増しているイスラム教徒の数に怯えた、逆に教会離れが戦後進んだこの協会が危機感をもってやらせたものだとしたら少々鼻白む思いがする。

渋滞も解け橋も開通して自宅にもどり買い物をそれぞれ収めるべきところに収め車に戻ると自宅前の歩道の上に柏(カシワ)の枝が通行人の邪魔をしそうなところまで降りてきていたので枝払いをした。 この柏の木も今は12,3メートルまで伸び幹も直径20cmはあるようだ。 この15,6年で平らな何もないところからここまで伸びたのだが直径30cmになる前に切り倒す予定だ。 それ以上になれば市当局に伐採許可を申請せねばならず時には厄介なことになるから30cmになる前に倒すことだ。 何れにせよ今はもうドングリを沢山つけており何年か経つとこれが次から次ぎへと細かい双葉を庭の芝生の間から芽吹かせるのだから自然の力のたくましさを感じないわけにはいかない。


(コマイ型のタラ)ラテン名 Merlangius merlangus 、オランダ名 Wijting 
http://en.wikipedia.org/wiki/Merlangius_merlangus

尚明日から3日間北部の町グロニンゲンでのフリージャズフェスティバルに出かけるのでブログはお休み。

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