- 名前
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- 74歳
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- 海外
- 自己紹介
- もう海外在住29年、定年もそろそろ始まり、人生のソフト・ランディング、心に浮かぶこと...
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猫を獣医に連れて行った
2007年08月15日 12:25
今年は例年のように休暇に出かける前に飼い猫を動物ペンションに2週間ほど預けるということをしなかったためにそういったペンションに連れて行くための条件としてある、各種の予防接種、蚤、回虫などの駆除のための処置を4週間前には施しておくこと、というのをしなくてもよかったため、といっても2週間は家を空けたものの家は息子が留守番をしながら隣人から自動車講習の実地練習をうけたりガールフレンドや友達を呼んでうちのビールを全て空にしたりするなど有意義な時間を謳歌していたたためにオバサン猫も自宅で安穏と好きなだけ餌をねだって暢気な息子から食い物をもらっていたから少々下腹に弛みが出来ていたけれどとりたてて変わったこともなかったしこの涼しい夏に助けられたのか小さな昆虫類の駆除をしなくてもカーペットの上をピョコピョコ飛廻るごまつぶのようなものも見かけられなかった。
しかし、一年に一度は健康診断と予防接種はしなければならず、今日暇な私が一人で1kmほど離れた獣医のところまで行くことにした。 去年は娘が同行し、その前までは3人以上で連れて行く、というようなことをしていた。 それがもう8年ほど続いていたのだが今年初めて一人でいくことになった。 と、書いていや、違った、4年ほど前にも一度一人で連れて行ったことを思い出した。 あの時は昼食後に猫の首に縄をかけ縛ってデイパックにいれて首だけそこから出るようにして時々みゃーみゃーという声を肩越しに聞きながら自転車で出かけたのだった。 行きはなんともなかっのだが獣医で各種の処置をしてもらい帰りの途中でどういうわけか後ろでガサガサしていると思ったら急に軽くなって「走っている自転車から猫が飛び出した」という通りがかりの老人の声で家のオバサン、ではなかった4歳猫ではまだおてんば娘からはねあがり女、というところだったのだろうが、とにかくそう言われて急に自転車を停めて老人の指差す方を眺めてももうそのときは猫は霞と消えていた。
1kmは離れていなくとも家まではかなり距離があり今までとてもそこまでは歩き回っていたはずもなくうちに戻ってからは家のものたちに散々に私の罪状を不注意だの野蛮だなどと咎められたものの、まあ1日待って戻ってこなければどこにでも見かける張り紙を出せばいいと言って夕食の卓を囲んでいると猫もどこからか自分の餌の皿からぴちゃぴちゃと音をたてて舐めるような食事をしていたのだった。
そのときもそれではこんなことがないように車でもう一人がきっちり金網でつくった簡易檻を抱えてもっていけばいいではないかと私が主張したはずだった。 そのときが唯一わたしが一人で獣医にいったときだったからだが、今回も一人だったため、同じようなことが起こった。 それは行き返りではなく車で出かけた行きには簡易金網の檻に入れていったのだが獣医の近くに停めておいて檻を抱えて獣医院に入り受付でパーキングメーターに入れるコインを両替してもらいそれを機械に入れるべく出た5分ぐらいのあいだに医院でこの金網から逃げたのだそうだ。 わたしが戻ったときには入り口で窓を拭いていた業者の若者があんたの猫が逃げたよ、とニヤニヤしていた。 けれど中に入るとオバサン猫は医院の頑丈な手提げ檻に入ってなんともなさそうな顔をしていた。 と、これだけのことなのだが教訓はこうだ。 獣医にこの猫を持っていくときは一人では逃げれられる、二人以上で連れて行く、ということだ。
勿論、これには反論が家族からは紙つぶてととんでくることは明らかなのだが私は持論を曲げない。 オバサン猫も私の意見に同意するのは明らかなことだ、疑うなら各自彼女に聞いてみるとよい。
食後、猫も庭に出て草木をを嗅ぎまわっているところで、数週間前に家人が植えていた香草のパセリが大きく盛り上がって何十倍かの嵩に育っているのに気が付いた。 明日はこれを使ってモロッコ料理のクスクスのソースにするとしよう。 一週間ほど前に空けた赤ワインがまだかなり残っているのでそれもトマトソースに入れて他の薬味、香草と煮ると旨みが出るだろう。 息子は大学町に出かけて新入生のオリエンテーションで3日ほど帰らないらしいから料理は3人分でいい。
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