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夏潭蔭修竹

2024年06月19日 00:12

夏潭蔭修竹

本日の清英の書作品は

夏潭蔭修竹  
夏潭かたん 修竹しうちくに蔭かげす
【通釈】夏の潭ふちは長い竹が蔭を落としている。切り立った岸辺、丈高い楓ふうの木のもとに坐す。
日は落ちて青々とした大河は穏やかに、
雲は散って遠くの山々は虚ろだ。
鷺が林の外へ白々と飛び、
蓮が水の上に紅々あかあかと咲いている。
散策すれば感興は余るほどあり、
眺望すれば哀情の尽きることがない。

【語釈】◇修竹 「修」は「脩」に通じ、長い竹の意。◇滄江 青々とした河。「江」は長江

【補記】夏の日、長江に臨んで作ったという五言古詩。『古詩三百首』などは作者を隋煬帝(楊広)とする。大江千里の歌は「蓮開水上紅」の句題和歌

【作者】梁武帝、蕭衍しようえん。南朝梁の初代皇帝464年~549年。雍州(湖北省襄陽)刺史であった時、南斉に兵を挙げ、天監元年(502)帝位に即いて梁朝を起こした。

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