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連翹

2025年04月12日 09:17

本日の清英の書作品②は
連翹 レンギョウ
詳細はこのサイトから転載

https://www.pharm.or.jp/flowers/post_2.html

レンギョウ中国原産で、江戸時代に渡来し、当時は主に観賞用として栽培されていました。和名レンギョウの由来はオトギリソウ科のトモエソウ(弟切草生薬名 小連翹(しょうれんぎょう)の漢名連翹を誤用したとも言われています。別名は旱連翹(かんれんぎょう)、空殻(くうかく)、中国名は黄寿丹です。学名の〝Forsythia″はイギリス人園芸家W. A. Forsythの名前にちなみ、また〝suspensa″は枝が垂れるを意味しています。英名はWeeping Forsynthia、(Weeping) Golden Bellです。

 レンギョウは雌雄異株の落葉低木で、若枝は長く伸び、垂れた枝が地面につくと、すぐにそこに根付き、新しい株を増やしていきます。高さは2~3mに達します。葉の緑は歯状で、葉のやや出る前につける花は明るい黄色で、花びら部分が深く4裂、雄しべは2本あり、木質の果実を有します。レンギョウの枝を斜めに切ると中空ですが、近縁のシナレンギョウF. viridissima Lindley(中国名 金鐘花)は髄に仕切りが現れ、その枝は直立します。

 果実は芳香があり、なめるとわずかに渋味があります。果実は完熟する前の秋に採取され、茶褐色になるまで日干ししたものが生薬レンギョウです。シナレンギョウ成熟果実とともに、生薬レンギョウにはチフス菌、パラチフス菌、大腸菌、緑膿菌などのグラム陰性菌、およびブドウ球菌、α-およびβ-連鎖球菌、肺炎双球菌、百日咳桿菌などのグラム陽性菌に対して強い抗菌作用があります。また、消炎、利尿、排膿、解毒薬として、吹出物、疥癬などの皮膚病、腫瘍性炎症などに応用されています。花を日干ししたもの(連翹花 れんぎょうか)を煎じて服用すると利尿、緩下、高血圧の予防によいと言われています。

 レンギョウ神農本草経の下品に収載され、18世紀に考案された炎症薬に含まれます。また、根は翹根(ぎょうこん)の名称で収載されています。  生薬レンギョウを構成生薬とする漢方処方の防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)は高血圧肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘肥満体質等を改善します。

 ところで、家紋として連翹紋(連翹襷紋 れんぎょうたすきもんともいう)があります。早春に葉に先駆けて咲く黄色の可憐な花を紋章化したものですが、実物と著しく異なり連翹とは判断しにくいようです。連翹紋は公家藤原氏公季流の代表家紋です。戸田連翹(戸田氏)、正親町(おおぎまち)連翹(磯谷氏、正親町三条家、千葉氏)などの家紋が知られています。興味があれば一度調べてみてはいかがでしょうか。(高松 智、磯田 進)

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