健康診断

４４歳で脱サラするまでは毎年春と秋の年２回健康診断を受けさせられていた。

受けさせられていたと言うのは毎回全く問題もなく、私は年に１回でも十分とさえ思っていたからで、都心に近かったので診療車が来る訳ではなく、地下鉄に乗って１０数駅のとある病院に何人か交代で出向いての診療だった。

毎回胃のレントゲンを撮るために前夜からの食事制限での空腹感、そしてバリュームを飲む事、もし途中でゲップでもすれば再度発泡剤を飲まさせられる。元来医者嫌いの私にとっては嫌な時期だった。

起業後２，３年程は居住地の市で行っている健康診断を数回受けたが、初めは肺に少し影がある様だから、何処かの病院で再検査して下さいと言われ、２回目は糖尿の疑いがあるから別途病院で精密検査を受けて下さいと言われた。
だがその両方とも再検査をせずに今年までの１０数年間全然健康診断を受けずに過してきた。

無論当時よりも体力的にも衰えを感じない訳ではなく、家族の事もあるしそろそろ一度ドックなりにでも入って見ようかとは思っていましたが、いざとなると重い腰が中々動かなかった。

過去２，３年の間に元の同僚２人が相次いで癌で亡くなった。

一人は私より１年若く、別の会社に再就職し、多分年１回は健康診断を受けていたと思う。

又もう一人は住まいも近く私より３年上になるが、亡くなる少し前まで嘱託で勤めていたから健康診断も受けていたと思う。

そしてその二人とも私の様にずぼらじゃないから、そのらの検診で何かが疑わしければ必ず再検査を受ける様な人達である。

ならばその検診では問題なく、その後急に病状が出て、短い時間で手遅れになるまでに病状が進行したのか。

それも考えられない。

とすれば原因は見逃しと言っても人為的なミスによるものではなく、簡易な検診での現段階での限度なのではないのだろうか。

高齢者医療費が嵩む昨今、低額で綿密な個人個人に対応した検診は中々期待できない。

だとすると余程顕著な兆候なりが現れないと発見されない様な気がしてならない。

しかし一方で私の友人が何かの検査で引っかかり、その結果喉頭癌が見つかり、早期治療で完治した話も聞いている。

それは運が良くバイチャンスなのか？

それとも検診に当たった医師の経験と技量の問題なのか？
私にはどうも後者のように思えて仕方がない。

だから私には低額で大勢の人が同時に流れ作業の様に受ける健康診断に対して信頼感も薄く気休め程度にしか考えられなかった。

しかしこの春家族からの強い要請もあり、申込書まで用意され市の健康診断を受けました。久々に受けるのだからと思い、色々のオプションを全て受けました。　

こちらのサイトにも又フレンドさんの中にも何人か医療機関に関わられている方も多いので私とは逆の立場で別のご意見なども頂けるかと思い今日投稿しました。

と言うのも先の検診で大腸癌の検診も受け、その結果再診依頼があり、今日最寄の総合病院に行って再診予約をしに行ってきました。