デジカフェはJavaScriptを使用しています。

JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。

「あのこと」レビュー☆

2023年06月03日 02:16

「あのこと」レビュー☆

アナマリア・ヴァルトロメイ主演他。あなたは<彼女>を、体感する。60年代中絶違法だったフランス大学生アンヌは予期せぬ妊娠に狼狽するも、夢と学位のために独りたたかう―。アンヌ(アナマリア・ヴァルトロメイ)の毎日は輝いていた。貧しい労働者階級に生まれたが、飛びぬけた知性と努力で大学に進学し、未来を約束する学位にも手が届こうとしていた。ところが、大切な試験を前に妊娠が発覚し、狼狽する。中絶は重罪。アンヌはあらゆる解決策に挑むのだが・・・。ヴェネチア国際映画祭審査員全員一致で金獅子賞受賞!世界が息を呑んだ衝撃の映画体験。

9/10点!!「ヴィオレッタ」の子だ~順調にキャリア積んでいる上にめっちゃ美人さんになってる(゚д゚)! これ原作者の体験が基になってるんですよね。最初はアンヌは一年休学は考えなかったのかな?舞台60年代ってだけで正確な年号は明らかにされてないけど、海挟んで隣国イギリス60年代後半に中絶OKになってるけど、渡英は考えなかったのかな?(フランス70年代半ば)情報を得る手段が殆どないから入ってこなかった?でも、禁止にされてることって戦時中秘密結社もそうだけど、必要なことって秘密裏に共有されていくはずなんだけどな・・・友人が中絶方法を探すだけでも重罪になったの?とか考えながら観ていたけれど、ストーリーが進むにつれ、どうして女性だけがこんな思いをしなければならないのだろう?という思いが加速度的に強くなり、もう“事件”直前には「中絶が重罪なら相手男性は去勢ってことにすればいいのに」とまで思ってました。これを「OMG!」みたいなテンションで観ている男性がいたならふざけんなって思う。インタビューで「映画を観た男性が卒倒した」って書いてあったけど、女性は卒倒している暇さえ許されないんんだよって怒りを覚えた。産んでから母性があるとかないとかの前に妊娠すると中絶しにくいようにホルモンで「堕ろしたらいけない」って強烈な母性に襲われるんですよ。加えて、ひとつの命を生かすか殺すかの決断を迫られる。それを二十歳そこそこの子が誰にも頼れずに、頼っても拒否されてというのはもう彼女の苦しみを考えたらやりきれないです。へその緒を自分で切れないシーンがあるけれど、当たり前だし、身体は回復しても後で反動で心ボロッボロになったのではないかとアンヌの行く末が本当に心配になりました。もう二度と男性と関わりたくないって思っても全然不思議じゃないです。無事、試験も受けて最悪な体験も乗り越えたなら、女性って本当に異次元の強さを持っているなと感じます。でも、時代が無理やり強くさせたものだから、本来ならそうじゃなくても良いはずとも思う。でも、同じ女性でも経験してない同級生とか他の女性には「愚かだなー」とかも思われてるんだろうな。妊娠すること出産することの半端ないハードさを知っている身としてはラストの衝撃度と余韻は凄まじいです。アンヌは試験を受けるまでに回復してたけど、私の方が回復出来そうにない(>_<)「仕方なかった」とか、そんな風に通り過ぎて良い作品じゃないと思うから。・・・男性のどんな感想を聞いても「じゃあ、経験してみろよ」って思ってしまう気がします(爆)久々に過呼吸になりかけた(なった)作品。2022年公開。

このデジログへのコメント

まだコメントがありません。最初のコメントを書いてみませんか?

コメントを書く

同じ趣味の友達を探そう♪

  • 新規会員登録(無料)

プロフィール

ユリ

  • メールを送信する
<2023年06月>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30