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「ビリーバーズ」レビュー☆

2023年02月03日 00:01

「ビリーバーズ」レビュー☆

磯村勇斗主演他。汚れた俗世よ、さようなら。とある孤島で生活する二人の男と一人の女。ニコニコ人生センターという宗教的な団体に所属している3人は、オペレーター(磯村勇斗)、副議長(北村優衣)、議長(宇野祥平)と互いに呼び合い、無人島での共同生活を送っていた。瞑想、昨晩見た夢の報告、テレパシーの実験、といったメールで送られてくる不可解な指令“孤島のプログラム”を実行し、時折届けられる僅かな食糧でギリギリの生活を保つ日々。これらは俗世の汚れを浄化し、“安住の地”へ出発するための修行なのだ。だが、そんな日々のほんの僅かなほころびから、3人は徐々に互いの本能と欲望を暴き出してゆき・・・。孤島で鬩ぎ合う、淫らな夢と極限の現実、その向こう側に見えたものとは―。山本直樹の同名漫画実写映画化。

4/10点!!原作未読です。普通と達観(狂気)の狭間に居て、常に狂気に手を引っ張られている状態なのだなぁと感じました。だから集団になればなるほど、危険度も上がっていくシステム屁理屈というか、考え方次第でどんな行いをも正当化させてしまう、自分が軽蔑していたことさえも崇高なものだと思い込んでしまう、ヘンテコで恐ろしいものがカルトというヤツで。そして、グラついている人の精神を最も簡単に折りやすいのが性なのだろう。よくこんな、ひとつ崩れたら全部が崩れちゃうような危ういバランスのもとに成り立っているものが、「宗教」として広く何十年何百年もなくならずにいるものだ。何もない場所でただ祈りや考えることだけをして生きるのは恐ろしい苦痛だけど、誰かに引っ張ってもらって、何も考えずにそこに向かっていくことが幸せだと信じる人生は恐ろしく楽だとも思う。俗世間はもっと色んな辛い目や辛いことをしないと生きてはいけないから。息をするだけでお金がかかるってやつ。でも映画自体は飛びぬけて面白い展開になるわけでもなく、突き抜けたヤバイ感じもなく、今2~3歩足りないかなという印象。磯村くんの少年っぽさと細い身体が変にエロティックにならず、純粋さが出ていて、物足りないけど、映画に合っていたと思った。2022年公開。

このデジログへのコメント

  • ユリ 2023年02月05日 16:57

    > テンカさん
    観た後、感想聞きたいですね(^^;)私はエロとかいう以前にこういう環境におかれたら生き延びられないなぁと思います(>_<)

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