- 名前
- ユリ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 42歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 見た目細身の天然ってよくいわれます。でもけっこうしっかりしてます。自分的に。映画と読...
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「ニューオーダー」レビュー☆
2023年02月17日 02:11
ネイアン・ゴンザレス・ノルビンド主演他。夢に見た結婚パーティー。マリアン(ネイアン・ゴンザレス・ノルビンド)にとって、その日は人生最良の一日になるはずだった。裕福な家庭に生まれ育った彼女を祝うために豪邸に集うのは、着飾った政財界の名士たち。一方、マリアン宅からほど近い通りでは、広がり続ける貧富の格差に対する抗議運動が、今まさに暴動と化していた。その勢いは爆発的に広がり、遂にはマリアンの家に暴徒が押し寄せてくる。華やかな宴は一転、殺戮と略奪の地獄絵図が繰り広げられる。そして運良く難を逃れたマリアンを待ち受けていたのは、軍部により武力鎮圧と戒厳令だった。電話や通信網は遮断され、ついさっきまで存在していたはずの法と秩序は崩壊、日常が悪夢に変わる。だが、“最悪”はまだ始まったばかりだ。メキシコの冷徹なる俊英ミシェル・フランコ監督最新作。世界が嫌悪し、刮目した、今そこにある“最悪”を描くディストピア・スリラー。第77回ヴェネチア国際映画祭審査員賞他2冠受賞作品。
10/10点!!これまで興味のあるジャンルではなかったので、今回が初めましてのミシェル・フランコ監督。スパッと切れ味良すぎなバッドエンドです。序盤、妊婦さんのお腹が撃たれて涙が出そうになったけど、その後も酷い惨劇。いちいちズシンズシン響くのは、私たちの生きる現実がもうこの世界の延長線上にあってディストピア化していることに気づいているからだ。劇中と同じく政府は国民を救う気ゼロで、何なら隠ぺいした政府に成り代わった新政府もまた隠ぺいを繰り返すのみ。少数の政府官僚関係者が甘い汁を吸う為に、多くの国民は愛する人を失い地獄を生き続ける羽目になる。マリアンや彼女を助けようと無理してくれた使用人親子のような善良な人々ばかりが犠牲になるのは見ていられなかったです。とても面白くパーフェクトな作品なのだが、起きている出来事が辛過ぎて86分が長く感じました。あの、デモって目的を成し遂げる為にやってるんですよね?それだけでも大変なのに、人はそれ以上に無駄に何かを壊したり暴れまわる気力・体力があるものなのでしょうか?それ以外に力使うところが多いはずだからそこで消費する意味がわからない。暴徒化することで目的達成は早まるの?残り11分になっても何も解決する兆しすらなくて、ハラハラしたし、救いを求めている自分がいました。メンタル強めの時に観ることをオススメします。2022年公開。
このデジログへのコメント
観たくなりました。ディストピアものは、オーウェルの「動物農場」「1984」であらかた書かれてると思うので、読んでおくとほぼ押さえられるとおもいます
> テンカさん
今日フランコ監督の2作目を観たのですが、それも良かったので、この監督が好みと合っているのかも知れません。あとはディストピアものをあまり観ないので見慣れなくて面白かったのかも。ぜひ~。
> ロクロウさん
ディストピアものってSFともジャンル被りをしているのでSF苦手だと映画も本もなかなか手が出ないんですSF映画は隣に解説者用意しますもんw 本作は現実味ありすぎてわかりやすかったです。
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