- 名前
- ユリ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 42歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 見た目細身の天然ってよくいわれます。でもけっこうしっかりしてます。自分的に。映画と読...
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「生きちゃった」レビュー☆
2022年11月30日 00:15
仲野太賀主演他。心を、本音を、押し殺して生きている。幼馴染の厚久(仲野太賀)と武田(若葉竜也)。そして奈津美(大島優子)。学生時代から、3人はいつも一緒に過ごしてきた。そして、ふたりの男はひとりの女性を愛した。30歳になった今、厚久と奈津美は結婚し、5歳の娘がいる。ささやかな暮らし、それなりの生活。だがある日、厚久が会社を早退して家に帰ると、奈津美が見知らぬ男と肌を重ねていた。その日を境に厚久と奈津美、武田の歪んでいた関係が動き出す。そして待ち構えていたのは壮絶な運命だった。なぜ、こんなにも魂が震えるのだろうか。なぜ、こんなにも彼らに共鳴するのだろうか?石井裕也監督、渾身のオリジナル最新作にして原点回帰作。
7/10点!!太賀と若葉竜也ってファン層被ってるので、一部にはこの二人ってだけでたまらない映画で、私もこの二人目当て。男女のマイナス部分あるあるな話で、耳に痛いし、いつ自分がそうなるとも限らない話。日本人が英語だといきなり饒舌になるあるあるは、日本人同士だと意見を言うと冷めた目で見られるとか否定されるとかあるけど、外人相手だと良いリアクションが返ってくるって期待しているからだと思う。つまり、肯定してもらいたい願望。だから、理想の自分を出せたりする。でも、英会話やインドに行って人生変われるなら、自分の中に変われる力があるのに出せてないだけだし、出さないというストッパーをかけてるのは自分一人だけだから。引き返すタイミング、人生の岐路ってその場気づいて動くのはほぼ無理だし、だからこそ成功者はほんの一握りなのだと思う。奈津美は最期に何を思ったのだろうか?誰かに届けたい想いが最期だったのだろうか?元妻という一度守ると決めた人を亡くしても、彼はきっと変わらない。変われるんだったら、これまでの幾つかの岐路で変われたと思うし、再起不能みたいな顔をしても、彼自身は何も変わらないし、変えるつもりもない。また、本当にいたのか扱いにして、良かったことも悪かったこともボンヤリと片づけてしまうやつ。罪悪感のある被害者面だと思う。日本人だからじゃねーよ、そういう風に育てられ、仕方ないと許されてきた結果だよって腹が立った。「言ったってどうにもならない」で片づけちゃう自己完結型男。それが自分を想ってくれる人たちをどれだけ傷つけて、気を遣わしてるのかわかってるの?なんで、鳩が豆鉄砲を食ったような顔してるの?どうにもなって欲しいのなら、どうにかしろよって思った。頑張れって傍にいてくれる人がいるうちは、自分壊してでも殻突き破りなよって思った。別に日本人だからじゃない。このタイプはどこの国にも一定数いる。どこかの誰かの話かと思って、めっちゃ共感して腹立ったけど、言葉に出来ない人たちの心情はよく描けてるし、太賀と若葉竜也のこういうじんわりグサグサ系ケミは最高でした。石井裕也監督作の中では一番好きかも。2020年公開。
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