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「ベイビー・ブローカー」レビュー☆

2022年11月10日 01:52

「ベイビー・ブローカー」レビュー☆

ソン・ガンホ主演他。赤ちゃんを高く売る。それだけのはずだった。古びたクリーニング店を営みながらも借金に追われるサンヒョン(ソン・ガンホ)と、<赤ちゃんポスト>がある施設で働く児童養護施設出身のドンス(カン・ドンウォン)。ある土砂降りの雨の晩、彼らは若い女ソヨン(イ・ジウン)が<赤ちゃんポスト>に預けた赤ん坊をこっそりと連れ去る。彼らの裏稼業は、ベイビー・ブローカーだ。しかし、翌日思い直して戻ってきたソヨンが、赤ん坊がいないことに気づき警察に通報しようとしたため、2人は仕方なく白状する。「赤ちゃんを大切に育ててくれる家族を見つけようとした」という言い訳に呆れるソヨンだが、成り行きから彼らと共に養父母探しの旅に出ることに。一方、彼らを検挙するためずっと尾行していた刑事スジンペ・ドゥナ)と後輩のイ刑事(イ・ジュヨン)は、是が非でも現行犯で逮捕しようと、静かに後を追っていくが・・・。「万引き家族」是枝裕和×「パラサイト 半地下の家族」ソン・ガンホほか豪華競演でおくる<赤ちゃんポスト>で出会った彼らの、特別な旅物語。第75回カンヌ国際映画祭エキュメニカル審査員賞、主演男優賞W受賞作。

6/10点!!「万引き家族」韓国版みたいな。フランス映画では大御所に配慮し過ぎたせいか大失敗してた是枝監督ですが、韓国映画では同じアジアで共通する部分も多く、俳優陣がクセの強いタイプではなかったため、ある程度成功していると言えるでしょう。でも、近年の是枝作品にあるズドーンとした重さやエグさはなく、ソン・ガンホがいつもみたいに急にギア全開にすることもなく(するポイントはあった)、どこかぼんやりした作品になってしまったのも事実で、それが韓国で評判が悪かった一因だと感じました。サンヒョンの急展開と結末がめっちゃわかりにくいんです。あそこをもう少し踏み込んで見せちゃった方が良かった気がします。これでソン・ガンホは主演男優賞を獲れたのが意外でした。ギア踏み込んでないのにって・・・(爆)イ・ジウンは本作の為にダイエットしたのか?というくらい痩せてて、元々病的に細くそのまま出ても問題ないくらいだったので、心配になりました(^^;) あと冒頭、「救ってあげたいんです」とホラを吹くサンヒョンを見る赤ん坊の目が明らかに「胡散臭えな」って顔で笑ってしまいました。何ていうかサンヒョンの件もそうですが、闇を残した作品で、執行猶予がついた人間が養父母になれるのか?ヤクザを殺したソヨンは狙われ続けるのではないか?とか危険な火種を残したまま、ほんわりと終わってしまったのが気になりました。眠くなるわけでもズドーンとのしかかるわけでもない曖昧な問題提起作品です。2022年公開。

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