- 名前
- 新田善美
- 性別
- ♀
- 年齢
- 24歳
- 住所
- 千葉
- 自己紹介
- 奥様のいる方はダメです ご家庭を壊したくないので 映画とアニメと漫画とアウトドアが大...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
新田さんちの今日のごはん(22)
2022年02月14日 13:40
皆さん,こんにちは!
バレンタインデーの今日,
楽しい日をお過ごしでしょうか?
先ほど,
お昼ご飯を頂きました。
今日はスパゲティーを頂きましたが,
その時の顛末を書きたいと思います。
午前中,
父が「今日はカルボナーラが食べたい」
と申すので,
お昼はスパゲティーにすることにしました。
父は乾麺200g,
私は100gが定番量なので,
計量しておきました。
ウチのスパゲティーソースの作り方は,
「新田さんちの・・・」の既刊に書いてありますので,
ご興味のある方は,ご覧ください。
お鍋のお塩入りのお湯がグツグツいってきました。
手際よく,乾麺を投入します。
キッチンタイマーをセットして,スタートしました。
麺が茹る間に,
付け合わせの人参スティックを切ります。
麺も良い具合に茹ってきました。
ソースもバッチリ,用意出来ました。
「そういえば,
父が麺のお湯を切るとき,
おザルを使っていなかったな」
父は鍋の蓋を少しずらして,
麺のお湯切りをしているのです。
私もやってみることにしました。
おザルを洗う手間が無くなるので,
一石二鳥のハズです。
その私の様子を,
父は食卓でエンタを呑みながら,見ていました。
何故か,「ふっ・・・」と言うのを,
私は背中で聞いていました。
「父は確か,
こうやってお鍋の縁を抑えて傾けて・・・」
悲劇はこの時に起こったのです。
蓋がクルっと開き,
麺が半分くらい,流しに流れ出てしまったのです。
「あ,あ~!!!」
覆水盆に返らず,です。
熱いのですが,
急いでそれらをおザルに拾い取り,父に言いました。
「ごめん,作り直すから・・・」
父は慌てずにこう言いました。
「鍋に残った麺はザルにトングであげるんだ。
残ったお汁に水を少し足し,沸騰させろ。」
私は黙って従います。
残り汁は熱いので,
お鍋の煮汁は直ぐに沸騰します。
「沸騰した汁で,
落とした麺を洗え。」
私はまた,黙って従います。
父:今度は横着せずに,ザルでお湯を切れ。
私:これ,食べるの?
父:当たり前だろ。
この地球上には,全人口の10%くらいの人が,
毎日飢餓で苦しんでいるんだ。
全人口の30%くらいの人が,
毎日3食のうち,1食しか食べられないのだ。
流しに落とした麺を食えるだけでも,ありがたく思え。
私:じゃ,私が食べるね・・・
父:出世前の良い若いモンが,そんなものを食うんじゃない!!
お前は鍋に残った方を食うんだ!!
言われたとおりにお皿に盛ったスパゲティーを,
父は黙って食べていました。
私は綺麗な方のスパゲティーを前に,
何故か涙がこぼれてきました。
私:父よ,ごめんなさい。
父:俺の方が手がデカイ。
鍋の蓋,一つを抑えるにしても,
俺とお前とじゃ,やり方を変えないとダメなんだ。
勉強になったじゃないか。
私は泣きました。
スパゲティーを前に泣きました。
父:冷めるから,食え。
私:うん・・・
今日のスパゲティーは,
何だかしょっぱいです。
食器を洗いながら,
私はまた,泣きました。
父は食卓でエンタを呑みながら,
こう言いました。
父:俺の子育ても,
そろそろ終わりだな・・・
父よ,
色々と教えてくれて,ありがとう。
そして,
私を育ててくれて,ありがとう。
今日のスパゲティーの味,
絶対に忘れないよ。
私の子供たちにも,
今日の事は絶対に伝えるんだ!
父の様な人間に育てるんだ!
今日のバレンタイン,
日を改めて,
甘~いチョコレートを,
父にプレゼントしようと思います。
我が家は今日も,通常営業です。
これが,我が家の「通常営業」なのです。
最後までご覧下さって,
ありがとうございました。
<(_ _)>
このデジログへのコメント
相変わらず「美味しんぼ」とも「ミスター味っ子」とも「クッキングパパ」とも違うテーストです!
父娘のお料理漫画の原作になりそう(*'▽'*)
五代!さん。
今日のスパゲティーの味は,
一生,忘れません。
父の言葉と共に・・・
お父様は実にナイスガイかつナイスメンですな
(*'▽'*)
コメントを書く