デジカフェはJavaScriptを使用しています。

JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。

船とイワシと私

2023年05月03日 19:47

ご覧の皆さま,こんにちは!

GWは暖かで,
とても過ごしやすいです。

今回は,
父と釣りに行った時のことを書きたいと思います。

四月のある日,
父と私は釣りに行くことにしました。
父の車に船を乗せて朝5時に出発です。

運河に付くと,
潮が沢山ありました。
「これは船を出すのが楽だな」と思いました。
案の定,
荷物を載せた船はスルスルと岸を離れていきます。

エンジンを掛けて出船です。

「ブロ~~~~~~」

エンジンは良い感じの音を立てて,
船は運河を抜けていきました。

海に出ました。
結構,波と風が有ります。

私「父よ,波が船に入りそうなのだけど・・・」
父「入ったら掻き出せば良いじゃん」

いや,怖いですって・・・

海に出て10分くらい走りました。
付いたところは沖に突き出た桟橋です。
私有地ですから陸地からではアプローチ出来ない処です。

父「あ,ソナーを忘れた」
私「それじゃ,魚のいる処が判らないじゃん!」
父「大丈夫だ。海には魚がいるものだ」

父の感ピュータは当たることが多いのですが,
私は半信半疑です。

今日の狙いは,
アジ・サバなどの青物スズキです。
青物はサビキ仕掛けで狙います。
針が沢山ついた仕掛けです。

スルスルスルと仕掛けを海に落としていきます。

調子が良ければすぐに食いつくはずなんですが・・・
何の音さたもありません。

父は煙草を吸っています。

私「父よ,釣りしないの?」
父「あ~,海の上の煙草は美味い・・・」

この人,
釣りに来たのに何をしているのだか・・・

暫くすると父も竿を出し始めました。
間もなく・・・

父「来た・・・」
私「何で父が先に釣るのよう!」

引き上げた仕掛けには,
小さいイワシが鈴なりです。

父「これは逃がしてやるサイズだな」
私「それはそうだけど・・・悔しい!」
父「お前の竿にも掛かっているぞ」
私「えっ?」

リールを巻くと確かにイワシが鈴なりです。

私「何で父が判るの?」
父「腕の差だよ,ウ・デ・の!」

ぐぬぬぅ,何てこったい。
竿を持っている私が判らず,
他の竿を持っている父が判るなんて・・・

しかし!
大分コツをつかんできました。
竿を上げ下げすると,
抵抗感というか重みが少し違うのです。
判ってきましたよ!

私「おー,釣れている!」
父「何事も,経験だろ?」

釣れる釣れる!
イワシの爆釣です!
しかし,肝心のアジとサバが掛かりません。
しかも,見事に全部リリースサイズなのです。

父はイワシ1匹を他の仕掛けに付けて,
泳がせ釣りも始めました。

暫くイワシと戯れましたが,
飽きてきました。

私「父よ,イワシしか釣れないのだが・・・」
父「・・・まて,泳がせの仕掛けがおかしい・・・」

糸がピーンと張っています。
父が合わせます。

「ガシッ」

竿がしなります。

父「おー,来たかも!」
私「マジで?!?!」
父「・・・代わってみる?」
私「ああ,うん」

この時,
私はこの獲物と戦うことを決めました。
竿がかなり曲がっています。

私「うわ~~~!」
父「リールドラッグを緩めて,
  掌でスプールを抑えるんだ!」

ええと,
ドラッグってどっち向きで緩めるのだっけ?

糸の向きが変わったとたん,

「プチン!」

切れてしまいました。

私「あ~,やっちまったい・・・」
父「デカかったな,かなり・・・」
私「・・・・・」
父「何事も,経験だろ?
  ドラッグがどっちむで緩むかは,
  体に覚えさせておかないとな」
私「くそ~!」

残念です。
でも,
大物の引きと言うものを味わうことが出来ました。

私「父よ,私もやって良い?」
父「いや,今日はこれで上がろう。
  他の船が上がっている。
  何かおかしい気がする。」

天気も良いし風も収まって来たし波も凪いで来ましたし,
おかしいことは無いのかも知れませんが・・・

でも,
父がそういうのでしたら,そうなのでしょう。
今の私たちはこれから起こる悲劇(?)を知りませんでした。

「ブロ~~~~~~」

海を抜け,運河に入ります。
朝とはちがい,潮が随分と有りません。
そうです。
「引き潮」の時間になっていたのです。
船着き場まであと少しと言う処で,
エンジンから異音がします。

ガガガガガ~」

潮が無くなりすぎて,
エンジンの底が水底をこすっています。
しかも物凄い潮流!
船が向きを変えてしまいます。

父「アンカー打って!パドルを出せ!」
私「うん!」

アンカーを打つと,
船の姿勢が安定しました。
パドルで船の位置をずらし,
エンジンをふかします。

ゆるゆると運河を遡るのですが,
その間もエンジンは遠慮なく水底をこすっています。

陸地では先に上がった釣り人が,
手を振って誘導してくれています。

ガガガガガ~~~」

遂に座礁してしまいました。

私「父よ,どうするの?」
父「もう浅いから,
  二人とも降りて,船を押していこう」

長靴ギリギリの水深でしたので,
大したことは無いのですが,
ナントカ船着き場までたどり着けました。

陸に居る釣り人が「良く帰ってこれたね」と,
声を掛けてくれました。

間一髪,間に合ったようです。

父「危うくあと数時間,海でだべるとこだったな」
私「トイレが持たなかったかも!」

釣りに夢中になり過ぎると,
こういう状況に至ってしまうのですよね。
また一つ「経験」をさせて頂きました。

しかし,
イワシが大漁とはいえ,
全部リリースなんて悔しい・・・

船を車に積み,
道具を片付けながら,

私「父よ,リベンジ行こうぜ!」
父「そうだな。
  ドラッグの緩め方を覚えてな。」
私「ぐぬぬ~。」

でも,それはそうです。
相手と戦うには,
それ相応の準備が必要です。

よし!次こそは!

そして帰りに,
私たちはラーメンを食べましたとさ。


今日も我が家は,通常営業です。


今回もご覧頂き,
ありがとうございました。

それでは,また!

\(^o^)/

このデジログへのコメント

  • 新田善美 2023年05月07日 13:22

    > +レイ+さん

    感想,嬉しいです。

    これからも日々の徒然を,
    記していきたいと思います。

    ご期待くださいね(笑)!

    (#^^#)

  • 新田善美 2023年05月07日 13:46

    > +レイ+さん

    是非,
    私の他の日記もご感想を頂けると,
    嬉しいです!

    \(^o^)/

  • satto 2024年04月04日 01:55

    釣りにはもう何十年も行ってないですね。子供の頃は亡くなった父とよく行きました。懐かしい気持ちで読ませて頂きました。
    ありがとうございます。

  • 新田善美 2024年04月12日 16:41

    > sattoさん

    釣りは面白いです。
    私もまた,
    父と行きたいと思います。

    (*^^*)

コメントを書く

同じ趣味の友達を探そう♪

  • 新規会員登録(無料)

プロフィール

新田善美

  • メールを送信する

新田善美さんの最近のデジログ

<2023年05月>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31