- 名前
- ユリ
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- 年齢
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- 東京
- 自己紹介
- 見た目細身の天然ってよくいわれます。でもけっこうしっかりしてます。自分的に。映画と読...
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「ヤクザと家族 The Family」レビュー☆
2021年01月29日 22:48
綾野剛主演他。ただ、愛した。矛盾と不条理のこの世界で、全てを懸けて―。荒れた少年期に地元の親分から手を差し伸べられ、父子の契りを結んだ男・山本(綾野剛)。ヤクザの世界でのし上がる彼は、やがて愛する自分の<家族>とも出会う。ところが、暴対法の施行はヤクザのあり方を一変させ、因縁の敵との戦いの中、生き方を貫いていくことは一方でかけがえのないものを失うことになっていく。1999-2005-2019年、変わりゆく3つの時代の中で生きる男たちを【家族・ファミリー】の視点で描く心揺さぶるヒューマンストーリー。
10/10点!!ヤクザとかそうでないとか関係なく、彼らの周囲の人々も含めて、一人一人の人生が色濃く鮮明に描かれている作品。余白の時間さえも、名優たちが横顔ひとつでズシリと伝えてくる凄みを魅せています。1999年の賢治と柴咲の出会いから、年月は彼らに待ったなしでどんどん進み、暴対法により、彼らの絆や愛が壊れていく様をただ眺めていることしか出来ませんでした。柴咲親分と子分の関係性は、子が親を守っているつもりで、親に守られているんだなと強く感じました。風俗と同じで、ある種のセーフティネットになっていたのだなとも感じました(肯定しているわけではありません)。親友にさえ裏切られる賢治の人生だったけれど、残る人の中には大切な存在として心に生き続けるラストに、涙がとめどなく溢れ止まりませんでした(;_;)舘ひろしは最高にハードボイルドだし、綾野剛は格好良さと女性が思わず手を差し伸べたくなるほっとけなさがあるし、寺島しのぶや北村有起哉は気迫ビシビシだし、磯村勇斗ら若手も、これ以上ないくらい俳優としての良さが引き出されています。藤井道人監督作なので、きっと綿密な取材を基に作られているだろうし、こんなにもヤクザを人間臭く愛するしかない切なさで描けるのは、ただただ凄い。余韻がハンパなく、残された彼らの人生をもう少し観ていたかったです。濃密で骨太な「ヤクザの格好良さといえばこの映画!」と語り継がれる名作です。2021年公開。
このデジログへのコメント
絶対に、、観たいです~(ノ´∀`*)
> はらぺこさん
ぜひぜひ。コロナ禍で混んでて危ないと思うので、空いているタイミングで観れたらいいですね(^^)「新聞記者」がお好きなら好きだと思います。
> ロイさん
マフィアがいる現地人の意見を聞いたことがないので、ヤクザとどこがどれくらい違うのかわからないので何とも言えませんが、肯定している作品というわけではないし、人間を描いた秀作だと思いますよ。
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