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忘れたくない恋

2007年06月21日 21:15

私が勤めているのは、ビジネスの中心部の大阪の本町です。
御堂筋銀杏並木が綺麗なところです。
今、その御堂筋は雨に濡れた新緑がライトアップされ、いちばん綺麗な頃です。

ちょうど何年か前の今頃、私は恋をしました。
それも、25歳も年下の人でした。
その人は以前の会社の顧問弁護士事務所に勤めている人でした。
雨の御堂筋を歩いていたとき、偶然会い話したのがきっかけで、付合いが始まりました。

銀杏葉の新緑のように、溌剌とした彼女の瞳に恋をしてしまったようです。
そして銀杏が黄色く色づいて散り、翌年新たな新緑を迎えた頃に別れ、その後しばらくして彼女結婚をしました。

彼女の気持ちが分かったとき、私は年甲斐もなく夢を見ました。
もちろんその夢はすぐに消えた、というより実現するはずもない、うたかたの恋でした。

私にとっては、燃えるような恋でした。
そんな季節が毎年、雨の御堂筋とともに、思い出が訪れます。

風の便りに、その人が最近離婚したというのです。


 ・・・・・・・・・

「忘れたくない恋」   <作詞作曲 五輪 真弓>

忘れたくない恋だけど
手紙をあなたに綴った
二人の出会いからの話
ポストに入れたら赤くもえた

あんなに熱い心寄せ合って
降りしきる雨の中に二人
さしたひとつの傘も
今はすぼめたままひらかない

銀杏並木が色づいた
季節になると思い出す
あなたの最後の姿
足早に歩く靴音

木の葉が散りおちて
雪のように舞い 凍えそうな
冬も二人しのいだ部屋に
もう灯りさえともらない

あしたは忘れるためのシールで閉じた
この手紙があなたに届けば
それでひとつの恋にさよなら

このデジログへのコメント

  • maki 2007年06月21日 21:32

    こういう曲があるんですね、せつない思いがとてもよく伝わってきます。

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