- 名前
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「大統領の執事の涙」レビュー☆
2019年02月28日 23:27
フォレスト・ウィテカー主演他。すぐ目の前で、世界が動いていた。綿花畑の奴隷として生まれらセシル・ゲインズ(フォレスト・ウィテカー)は、見習いからホテルのボーイとなり、遂には、ホワイトハウスの執事にスカウトされる。キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争・・・、アメリカが大きく揺れ動いた時代。セシルは、歴史が動く瞬間を、最前で見続けながら、忠実に働き続ける。黒人として、そして、身につけた執事としての誇りを胸に。「世の中をよくするために、父さんは白人に仕えている」。そのことに理解を示す妻とは別に、父の仕事を恥じ、国と戦うため、反政府運動に身を投じる長男。兄とは逆に、国のために戦う事を選び、ベトナム戦争へ志願する次男。世界の中枢にいながらも、夫であり父であったセシルは、家族と共にその世界に翻弄されていく。彼が世界の中心で見たものとは?そして人生の最後に流した涙とは―?彼は、見ていた。7人の大統領に仕えた黒人執事。世界の中心<ホワイトハウス>の知られざる物語。
7/10点!!アメリカの事件と大統領が何をしたかは世界史レベルくらいしか知らないので、セシルを通して見る黒人の歴史と大統領がどう動いたかが、とても感情移入出来る形でわかりやすく描かれていて素晴らしかったです。セシルは寛容と忍耐を深く持ち併せている男性で、「大統領の執事の涙」とありますが、セシルが涙を見せる場面はそう多くはありません。でも、フォレスト・ウィテカーの演技を観ていて耐えて働く父親の姿が辛くて。心の中の涙という意味もあったのだなと感じました。そして、黒人解放や平等を謳いながらも、ホワイトハウスではセシルが退職するギリギリまで黒人執事は昇級することも、給料も平等には貰えなかったという事実に、アメリカの裏と表の顔を見てしまった気がしました。セシルがそれでも耐え続けたのは執事だという以前に、一言言おうとしただけで殺されてしまった自身の父親の姿があったからだと、幼い頃から続く虐待の歴史が残すトラウマも深く感じました。オバマが大統領になっても、決してハッピーエンドにはならないのだなとこの歴史を生んだ人々の罪が色濃く残る作品でした。それに、あんなに華々しくオバマが大統領として活躍した数年後に、全く逆の考え方のトランプが大統領になるアメリカってやっぱり変だし、良く言えばフリーダムだけど、考え方に一貫性がないので怖い国です。2014年公開。
このデジログへのコメント
中西部が本来のアメリカの姿で、作業着としてジーンズをはきジャンパー羽織って害獣駆除のためにライフル持ってる白人農業者達がその実態でありましょう。彼らのメンタリティは日本には伝わってない気がしますょ。
> archerさん
そうなんですね。アメリカは広いので場所場所によっても行って見ないと情勢とか雰囲気とかわからないところが多そうですよね。
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