- 名前
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- 見た目細身の天然ってよくいわれます。でもけっこうしっかりしてます。自分的に。映画と読...
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「ハン・ゴンジュ 17歳の涙」レビュー☆
2019年01月29日 00:26
チョン・ウヒ主演他。「泣かないで」なんて、とても言えない。17歳の少女ハン・ゴンジュ(チョン・ウヒ)は、中学生の時に起きた事件がきっかけで、家庭は崩壊し生まれ育った土地に住むこともできず、転校を余儀なくされた。知り合いの家に居候し、そこから新しい学校に通い始めたが、友達を作らず、笑うことも無く毎日を過ごしていた。寂しさに耐え切れず訪ねた母親には邪険に扱われ、父親は電話にも出ない。そんなある日の放課後、教室で歌っていたゴンジュの歌声を聴いた同級生と打ち解けるようになる。新しい友達と歌う楽しさを知ったゴンジュの生活は、光が差し込んだかに見えた。しかし、あの事件に纏わる悪意が、再び彼女に忍び寄っていた・・・。密陽女子中学生集団性暴行事件をもとにひとりの少女を犯し続けた悪意を描く衝撃の実話。
10/10点!!チョン・ウヒのどこまでも澄んだ歌声と表情が悲しみを倍増させ、静かな戸惑い、混乱、怒り、苦しみを見事を描き切った作品。実際に残虐なシーンはそんなに多くなくて、ずっと嵐の前の静けさみたいな嵐の後の静けさみたいな、でも希望のカケラに手の伸ばしかけると全部汚い大人たちにむしり取られる、この事件について考えてしまう深い余韻が残る作品です。歌でなら想いを吐露出来るのなら思いきり歌えばいい、いつか先生のママやウニのような味方を見つけて、逃げ切れればいいと思いました。ラストのゴンジュの泳ぎはそのためだと思いたいです(解釈が2通りあるみたいなので)。ゴンジュの静かに息をひそめて生きる様は、本能的にセカンド・レイプを避けようとしているのだけれど、守る立場にあるべき大人たちは真逆の行動を取るし、先生に「怖い。」と震えながら訴えるゴンジュのこれまでの2年間とこれからを考えたら、もう絶句。我が子のためなら悪に身を落としてでもという母親の姿勢が称賛されてしまう韓国の国民性もあるのかな。手を差し伸べてくれるのかなという登場人物たちも実際は動かないところがリアル過ぎて怖かったです。「トガニ」の時のように本作をきっかけに加害者たちは全員罰せられれば良かったのに、そうはならなかったのが非常に残念です。でも、映画的にも美しく悲しく良く出来た秀作です。2015年公開。
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