- 名前
- ユリ
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- 東京
- 自己紹介
- 見た目細身の天然ってよくいわれます。でもけっこうしっかりしてます。自分的に。映画と読...
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「夜明けの祈り」レビュー☆
2017年09月28日 22:02
ルー・ドゥ・ラージュ主演他。1945年12月のポーランド。赤十字の施設で負傷兵への医療活動を行う若きフランス人医師マチルド(ルー・ドゥ・ラージュ)のもとに、悲痛な面持ちのシスターが助けを求めてやってくる。担当外であることを理由に一度は断るマチルドだったが、凍てつく空の下で何時間もひたむきに神への祈りを捧げる姿に心動かされ、遠く離れた修道院へと出向く。そこでマチルドが目の当たりにしたのは、ソ連兵の蛮行によって身ごもり、信仰と現実の狭間で苦悩する修道女たちだった。かけがえのない命を救う使命感に駆られたマチルドは、幾多の困難に直面しながらも激務の合間を縫って修道院に通い、この世界で孤立した彼女たちの唯一の希望となってゆく・・・。1945年、ポーランドの修道院で起こった衝撃の事件を基に描いた若きフランス人医師の、心揺さぶられる真実の軌跡。
9/10点!!メンズデーに鑑賞したのに女性客ばかりでした。本作のようなことは、世界中で今も起きていて、当事者である男性が見ないふりしないで、きちんと問題意識を持たないとなくならないと思いました。パンフレットに書いてありましたが、ソ連兵が産婦人科に押し入り、分娩中や産後直後の女性にも暴行を働いて、マチルドが治療にあたったそうです。目の前が真っ暗になるって、息が出来なくなるって、こういうことを言うのだなと、呆然としました。協会は社会主義のソ連とは相容れないからポーランドから保護されなかった?何それ(怒)何かを信じて生きる糧にするのは素晴らしいです。けれど、院長(アダカ・クレシャ)の行動も含め、強過ぎる信仰は、時に歪んだ力となり、それ以外を排除しようとしてしまいます。シスターが危険を顧みず、自分たちを助けにきてくれたユダヤ人医師(ヴァンサン・マケーニュ)に侮蔑の表情を浮かべるのもそう。信念とは、そもそも他人を巻き込んで良いものではないのではないんじゃないのかな?宗教はそれをするからおかしなことになるのだと思いました。シスターだけど、同時にまだ若い女の子たちです。信仰やルールではなく、感情に従って、走り出したシスターたちやマチルドは、人として有るべき姿だと感じました。真っ白な顔をして怯えるシスターたちはそれでも美しく、暗く長いトンネルを必死で進もうと、輝いていました。心と身体がバラバラになったら、人間は生きていけないんだよ(>_<) マチルドが赤十字の前にいたレジスタンスも、ソ連兵も、他の国も協会も自分が正しいと信じることの傲慢さと危うさをヒシヒシと感じさせられる作品でした。あと・・・世の中に男がいなかったら武力行使や武器製造、無益な暴行はなくなるのでは?と男性に対する怒りが沸々と。目を逸らしてはいけない作品です。2017年公開。
このデジログへのコメント
とっても、重たいけど、、ちゃんと是正して
いかなせればならない問題ですよね(>_<)
お互いを尊厳しあえる社会はどうすれば訪れる
のかな。。。
> はらぺこさん
一般人への暴行禁止はもちろん国際ルールで決められていて、法律でも人間の理性的な行動としても当たり前だけどナシで、それをきちんと守ればいいだけだと思います。
> GRAYさん
そうですね、なかなか観てもらえないというのはありますが、映画好きの方たちは観てますし、広がれば良いですよね。
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