- 名前
- ユリ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 42歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 見た目細身の天然ってよくいわれます。でもけっこうしっかりしてます。自分的に。映画と読...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
「聖の青春」レビュー☆
2016年11月02日 23:24
松山ケンイチ主演他。天才・羽生善治と「東の羽生、西の村山」と並び称されながら、29歳にして亡くなった実在の将士・村山聖―。病と闘いながらも将棋に全人生を賭け、全力で駆け抜けた“怪童”の一生を、師弟愛、家族愛、ライバルたちとの友情を通して描く、感動の実話。人間の知の限界に挑戦し続けた伝説の将棋指しの人生を愛情豊かに描き出します。
6/10点!!十年前に藤原竜也が舞台で演じ未見ですが、今回、松山くんが演じた村山聖とはだいぶ違うのではないかと思いました。本作を観て、それくらい二人は役へのアプローチ法が違うと感じました。大崎善生の恋愛短編は幾つか読んでいますが、本作は未読です。こういう小説を書く方だとは知りませんでした。フィクションなのですが、ノンフィクション・ドキュメンタリーのような作りで、その中で、様々な人たちの想いが自然と溢れてしまったという感じが、とても良かったです。何より村山さんの羽生さんとの対戦成績にビックリ!村山さんが生きていたら羽生さんの長年の独走状態はなかったのかも知れないとリアルに感じました。村山さんは「ユニークで愛想が良くて皆に好かれていた。」と将棋界の方々は口を揃えておっしゃるそうですが、本作で描かれる村山は、ユニークではあるけれどストレートな毒舌の持ち主で異端な感じの青年でした。村山の全てを隠すことなく闘志に変えて向かう姿は、将棋に詳しくない人の心もきっと打つもので、盤を挟んで向かい合う羽生も、彼が対局したたくさんの人たちの思いを背負って指してるのだろうなと彼の想いも垣間見えて、観終わった後にジワジワ込み上げてくるものがありました。東出くん良かったですよ!(*^¬^*) 他の役者さんも皆玄人で素晴らしく、中でも弟子役の染谷くんは普段「死んだ眼俳優」と言われていますが、本作ではとても真摯な瞳をしていて、名パイプレイヤーぶりを発揮していました(^_^)マイナス点は、将棋界に詳しくない人には多くの実在の人物が誰が誰だかわからないまま話が進んでしまうことです。皆さん素晴らしい演技をされているのに勿体ないです。村山さんの生き方は破天荒で無茶ですが、私たちに必ず生きる力を与えますし、限りある時間をどう使い切るかを考えさせてくれます。エンディングの秦基博の「終わりのない空」が爽やかで清々しくて、余計ジワジワ来てしまいました。シネコンとかではなく岩波ホールやユーロスペースなどコアな単館系で上映して欲しい作品です。2016年公開。
このデジログへのコメント
コメントを書く