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「唐山大地震」レビュー☆
2015年03月11日 22:07
実は2011年の震災直前に試写で観てるんです。その直後、震災があって、公開無期限未定みたいになってしまって。やっと公開されるって知って嬉しかったです。良作なので。
シュイ・ファン、チャン・チンチュー主演他。20世紀最大の震災【唐山大地震】。わずか23秒間の揺れが、32年に及ぶ運命の物語のはじまりだった―。1976年に実際に起こり、死者24万人、重傷者16万人という被害を出した【20世紀最大の震災】唐山大地震に運命付けられたある家族の32年を描いた感動作。一瞬にして全てを奪った大地震、そして気付いたある大切なものとは―。
9/10点!!本国中国では、「催涙弾映画」の異名を持つ本作、まさしく、否、それ以上です。全編に渉って、沢山の様々な形の愛と、深くぽっかりと空いた喪失感と悲しみをひしひしと感じる作品でした。当時の中国は、文化大革命の真っ只中で、震災が起きた時も、諸外国からの救援援助を拒んだそうです。援助があれば、この作品の家族のように、生涯、悲しい思いを抱えて生きていかなければならない人たちは、確実に減っていたと思うと、そういう時代と、震災には関係のないところで、その判断したを政権を、辛く思わずにはいられません。自らが決断せざる得ない状況に追い込まれ、その決断と共に、32年前から動けなくなってしまった母親(シュイ・ファン)、母に捨てられたという思いを捨て切れずに育つ娘のドン(チャン・チンチュー)、生き残ったゆえに過度なプレッシャーの元で必死に自分を生きる息子・ダー(リー・チェン)、そしてドンの養父母の、深い愛ゆえに生まれてしまう拭うことの出来ない不安。登場人物全員の感情と月日の流れが、とても丁寧に描かれていて、素晴らしかったです。映像も迫力がありましたし、途中でダレることもなく、唐山大地震ですべてがバラバラになり、四川大地震で、運命の糸が手繰り寄せたかのように、家族が再会するという確信的作りはお見事です。天災は、避けることは出来ないけれど、そこに生きる人々からは、得るものが溢れているという、非常に良く出来た作品です。2015年公開。
このデジログへのコメント
> まるぞうくんさん
日本人に助けられた中国人が日本人を助けたり、その逆もあったりと、震災の助け合いも描かれているので、偏見を持たずにみてほしいです。(数年前で記憶があやふやだけど)
> GRAYさん
はは(^^;)偏見はあっても、この監督は中国ではTOP5には入る監督なので、出来の良さは保障できますよ(^^)みてほしいなー。
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