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働かなければいけない時代に! 白河桃子氏が現代の専業主婦願望に警告(4)

2012年03月15日 09:41

――親世代ほどの世帯年収も見込めないのは必至ですし、母親が体現していた理想の専業主婦像を捨てなければならないということですね。

白河 ただ、専業主婦願望を持っている子も、決して贅沢な専業主婦になりたいとは思っていません。「夢は専業主婦になって、コストコ(※大型ディスカウントスーパー)でお買い物してママ友と分けっこすること」と言う子がいたんですが、その言葉に象徴されるように、ユルく楽しくラクな道でいいと考えているんです。でも、それすら難しい。ファイナンシャルプランナーによれば、未就学児がいる家庭ですでに生活がギリギリなら、将来子どもが塾などに通うようになったときに家計は破綻してしまうそうです。そのときになって正社員で復帰したいと思っても難しい。私立の中高一貫校に入れるような家庭でも、妻がパートしているという家はたくさんあります。家計の全コストを夫ひとりでは支えていけない時代なんです。さらに、夫のリストラ倒産、給料カット、離婚などのリスクを考えたら、がんばって資格職になるか、正社員になって、結婚後も働き続ける方が絶対にいい。

――一方で、本書の独身男性の座談会を見ると、「夫より稼いでほしくない」「自分より早く帰ってきて、子育てもできるぐらいゆるく働いて」など、男性と現実のかい離も大きいように感じます。

白河 最近、男OLみたいな人が増えていますね。仕事だけじゃいやと言って趣味にお金をつぎこんで、女性のためにはびた一文使いたくないという人。独身生活を謳歌する「男の負け犬」です。男性から「結婚メリットはなんですか」と聞かれる機会が多いのですが、男の人もひとりで稼いでいくのは辛い時代。家計を分担してくれたり、子どもを産んでくれて、先が見えない時代をいっしょに生きてくれたりする女性パートナーを真剣に探すべきだと思います。恋愛から遠い人ほど「女はラクをしたがっている」と言いたがるんですが、働いて出産して家事もして、今の時代、女性はラクなんかできません。そのことをわかってほしいですね。

「”男の人もひとりで稼いでいくのは辛い時代。家計を分担してくれたり、子どもを産んでくれて、先が見えない時代をいっしょに生きてくれたりする女性パートナーを真剣に探すべきだと思います。恋愛から遠い人ほど「女はラクをしたがっている」と言いたがるんですが、働いて出産して家事もして、今の時代、女性はラクなんかできません”とのこと、お互いが助け合って家庭を築いていくという姿勢が大切でしょうね」

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